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新書「銀河帝国は必要か?」を読了

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ちくまプリマー新書の「銀河帝国は必要か? ロボットと人類の未来」稲葉振一郎著を読み終えました。

「銀河帝国」って何? ってところからなんだかよー分からん本だなぁと思いつつも
「ロボットと人類の未来」ってならなんだか興味津々ですし、
でも中身をちょっと立ち読みしてもなんだかチンプンカンプンで……
だったらちゃんと読みましょうということで買ってきた本です。

ちなみに、帯に書いてある「人はどこからきて、どこに行くのか?」ってのは
これまたまったく見当違いの文言で、
この本では「人がどこからきたのか」という人類の起源・生物の起源みたいなものには
まったく触れられていません。どうして本の帯ってこうもいい加減なんでしょうかねぇ。

じゃぁこの本の内容は? いやーちゃんと読んでもチンプンカンプンでしたorz
裏表紙に書かれていることをそのまま記載しちゃいましょう。  (以下引用)

超高機能ロボットとの共存や、宇宙への進出がリアリティを増してきた現代。「人間」の
アイデンティティも大きく揺らいでいる。「心ある者」とはいったいなんなのか? 人類
の未来を、これからの倫理を、どのように構想すればいいのか? アシモフをはじめとし
たSF作品を手がかりに考える。               (引用終わり)

つまり、タイトルにある「銀河帝国」とはアイザック・アシモフが描いたSF小説の中にでてくる
(天の川)銀河にある恒星間宇宙をつなぐ巨大帝国のことを意味しているようなのです。
ボクはアイザック・アシモフがロッボット工学3原則の提唱者ということぐらいは知ってましたし
映画化された「バイセンテニマル・マン」(日本版「アンドリューNDR114」)や
「アイ、ロボット」などの関連する映画はDVDで観たことがあるくらいですし、
それ以外となるとほとんど知りませんのでしたから
この本を読んでもいまいちピンと来ませんでした。

いちおう、必要に応じてあらすじなども書かれていはいるんですが
物語としてそれを読んでいないので登場人物とかもすぐにイメージが湧かないまま
どんどんと本文中にそれらの架空の固有名詞が出てくるので読んでいて混乱します。
さらに輪を掛けて著者の文章や言葉が難しいんですよね。

ですから、結局、タイトルの「銀河帝国は必要か?」に対する答えもなんだったのか
うーん、分からんとなってしまったわけです。
もっとも、この本は銀河帝国というアシモフの架空のものが必要か否かを論じているのではなく、
ロボットやAIに関する倫理、宇宙開発に関する倫理、ひいては人類の倫理をどう考えるかが
この本の主題でしょうからそこのところが分かれば問題ないのでしょうけど、、、
恥ずかしながらそこについても著者の主張がよー分からんというのが正直な感想ですorz

 

ただ、そもそもアシモフが描いたような人間型ロボットの存在価値があるのかどうかとか
光速を越えられない現実において銀河帝国のような恒星間宇宙組織はあり得ないし
ガンダムの世界での月軌道移住でさえも情報伝達時差がある以上必然性はないと一蹴しています。
ましてや、地球外知的生命との遭遇さらにはそれらとの戦争・侵略などはあり得ないと。
もちろん、SF小説やアニメの設定を否定しているわけではないのですが
それでも今後のSFはよりリアリティのあるものに限定されていくだろうとの見解です。

もしそのような地球外生命との遭遇などがあるとしたら
それは現在の人間がそのまま宇宙に出ていくのではなくて
それこそロボットとして宇宙に出て行き何万年、何億年というスパンでの探索になるだろうと。
もちろん、そのロボットは人型である必要はまったくないが
そのようなものまで人や人類として扱えるのかどうかということなどが論じられているわけです。

 

少し本題とは異なりますが(というか本題が理解できなかったですが)
興味深いことが書かれてましたので紹介しましょう。
功利主義における道徳の目標は「最大多数の最大幸福」ですが
そこには総量功利主義と平均功利主義の違いがあるというのです。

どういうことかというと、個人の幸福は不変でも世界人口が多くなるほど幸福の総量が増えるから
人口増加は功利主義にとって良い事であるというのが総量功利主義であり、
目標とされるのは一人あたりの幸福の増大なので人口増加はそれ自体意味がないとするのが
平均功利主義ということになります。

ボクは今まで功利主義というと平均功利主義だけを頭に描いていましたが
総量功利主義という考え方があるということさえ気づいておりませんでした。
それでも、個人的には平均功利主義の方がボクの考えには近いのかなと思いますけどね。
だって、そうでないと独身で子供も残していない自己を正当化できませんから(汗)

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