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「宇宙はなぜブラックホールを造ったのか」を読了

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光文社新書の「宇宙はなぜブラックホールを造ったのか」谷口義明著を読みました。
タイトルから宇宙に関する科学読本だろうことは分かりますが
それにしてもブラックホールを造るって神か何か誰かの意思があって造ったかのような
そんなちょっと怪しいというかロマンがあるかのような、そんな妙なタイトルですねぇ。

まぁ内容的にはブラックホールがどうのようにして形成されたかの最新研究の解説です。
この本は2019年2月初版発行ですから、十分に最新情報と言えるでしょう。

ブラックホールの形成というと、
太陽の数十倍もの大質量星が最後に超新星爆発を起こして死を迎えるとその後に出来るというのは
何年も前から聞いたことがあったのですが、
この本ではそのようなブラックホールというよりも
銀河の中心にある太陽の数百万倍から数億万倍以上もあるという
超大質量ブラックホールがメインの内容となっています。

そう、銀河の中心にもブラックホールがあるという話もなんか聞いた覚えがありましたが
これほど想像を絶するほどの超大質量であることと
しかもほぼすべての銀河にはこの超大質量ブラックホールがあるとのことです。

そのようなブラックホールの観測の歴史やその特性などについての解説もされていて、
そしてその超大質量ブラックホールの形成過程についての推察が展開されます。
つまり、まだ超大質量ブラックホールの形成については謎が多くて
これといった定説はないのであくまでも筆者の推察という部分も含まれているわけです。

 

それだけでなく、将来の宇宙の予測というのも紹介されています。
50億年後には太陽の寿命が尽きて地球は消滅するとともに
同時期に天の川銀河はアンドロメダ銀河に衝突・合体し始めるようになるそうで、
これは聞いたことがある話ですが、、、

最終的には10100(10の100乗)年後の宇宙にも言及しています。
その頃には原子はとっくに崩壊してしまっているし
太陽の1000億倍の超大質量ブラックホールも蒸発しているとのこと。
(ブラックホールが蒸発するとはどういうことかはこの本を読んでください)
ただ、銀河が合体していく過程で超・超大質量ブラックホールが育っているだろうから
10100年後でもその超・超大質量ブラックホールの名残はあるだろうと。

故に、宇宙は10100年後にはほとんど何もなくなってしまった無の状態にかぎりなく近いが
それでもかつて宇宙に物質が活躍した時代がある痕跡を残すために
(超・超大質量)ブラックホールを造ったのではないのか?
という最後は哲学的、宗教的、でもロマンある言葉でしめくくられています。

 

本筋とは違うけど面白かったのは、
「google」の名称は10100の意味の「googol」を
スペルを間違って登録してしまった結果らしいのです(笑)
有名な話なのかもしれませんが、ボクは今まで知りませんでした。

なんにしても、本書は美しい宇宙のカラー画像も豊富に掲載されていて
内容的にも視覚的にもなかなか興味深くかつためになる本でした。

 

補足:AのB乗とかの指数表示をする場合は、HTMLで、
   A<sup>B</sup>        とすれば良いみたいです。
   これを使えば m/s2 や cm なんて書くのも簡単ですね。
   まぁ、A^B とか A=10ならエクセル式にEを使う手もありますけどね。

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