プラモ製作(109)BMW M1プロカー
ところで、BMW M1といってももちろんBMW最小の1クラスのMバージョンではなく
いわゆるスーパーカーといってもいいようなミッドシップのM1ですが、
ではプロカーって何なのでしょうか?
ということすら分かってないのにこのキットを買ってしまっていたのですが……
調べてみたら、あぁBMWが勝手に企画していたM1だけのワンメイクレースのことでしたかorz
しかも、グループ4のホモロゲ取得に必要な生産台数に間に合いそうもなくなって
そのままではレースに出場する機会がなくなってしまいそうになって
苦し紛れにワンメークレースを企画したのがプロカーってな話のようで笑ってしまいました。
そもそもBMW M1そのものもスーパーカーとしては地味というか華がない感じで
逆にそれがシンプルですっきりしていてカッコイイなと思っていたくらいで
それ以外にはとりたててよく知っていませんでした。
大昔に名古屋の街中で一度前を走っているのを見たことがあるくらいです。
これまた、よく調べるとBMWそのものでは開発できずに
ランボルギーニとダラーラに開発丸投げして開発遅延したため
今度はバウアというところに作らせたとのこと。
デザインはイタルデザイン・ジウジアーロだそうです。
うーん、BMWなのはエンジンだけってことですかね。
しかも、その直6エンジンがやたら長大だったのでミッドシップにしたら
ホイールベースが伸びすぎてしまったとのことです。
スタイリング的にはこのくらいのホイールベースの方が好きですけど
ミッドシップとなると重量配分的にもリアヘビーになりがちで良くはないですね。
50:50の前後重量配分が良いんだと主張しているBMWなのにねぇ(爆)
とまぁ皮肉ばかり言っていないで作りましょう(笑)
1979年のベルギーのゾルダーサーキットでのレースでニキ・ラウダがドライブしたマシンとして
製作しました。他にもネルソン・ピケの仕様もデカールは用意されています。
ただ情けないことにそのゾルダーのレースがどんなふうに行われて結果がどうだったかとか
まるっきり知らないんですよね。まぁそれほど興味もないんですけどね(汗)
ゾルダーってサーキットもジル・ヴィルヌーヴが事故死(1982年)してしまった
コースとしてしか憶えていませんしね。
じゃぁどうしてピケじゃなくラウダで作ったのかと問われると
ただなんとなくBMW M1の雰囲気はラウダっぽい性格の方がしっくりくるかなと(笑)
このキットそのものは2014年製のようですからまだ最近・最新のキットとなりますが
BMW M1そのものは1970年代終盤のクルマですから
キット化されて金型などはもしかしたらかなり古いものの可能性はあるでしょう。
実際、極端に酷いバリなどはないものの金型の精度感はかなり甘い感じで
ひと昔前に設計されたキットかなという印象を持ちました。
組立説明書もカラー指定以外は図表での表示なので言語の障害は特にないのですが
メーカーの癖などが分かってないこともあってか理解に苦しむところがあって
途中で気づいて接着したのをまた剥がしてやり直すなんてことがあったりして
作るのに案外と手間取ってしまいました。
エンジンなども再現されていますが、エンジンフードが大きく歪んでいて絶句してしまいました。
成形段階で歪んでいたのか保管方法に問題があったのか。。。
ドライヤーで熱しながら慎重に修正してなんとかきちんと閉まるように出来ました。
こういう作業って一歩間違えると完全に取り返しのつかないことになってしまうので
あまりやりたくないんですけどね。
あと、デカールが結構厚めの印象でなかなか曲面に馴染んでくれず
軟化剤とか使ってもどうしても皺がでちゃったりしてそこも苦労しました。
水色/濃紺/赤のMカラーはデカールじゃなくて塗装した方が正解だったかもしれませんね。
まぁでも雰囲気はそこそこに仕上がったかなと自己満足はしています。
なお、毎度のことですがJET-PHOTO の方にもう少し詳細な画像を載せています。
今回のM1プロカーはこちらの「ラリー&ツーリングカー」から見ることができます。
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