文庫「50代から始める知的生活術」を読了
そもそも著者はこの本のサブタイトルにもなっているように「人生二毛作」の生き方を勧めています。
「人生二毛作」とは端的に言えばサラリーマン現役世代に対してその後も働けってことです。
それも退職してから同じ会社で再雇用ではなく別の業種で働くのが良いし
そのためには退職前から準備したり転職するようなことを勧めています。
早期リタイアして楽しく暮らしてるボクにとっては
そんな死ぬまで働くなんて考え方はまっぴらごめんです。
著者はこう書いています。
「人生の二毛作を志すなら、隠居生活などは、たとえどんなに資産があるとしても、考慮の埒外です。」
正直、大きなお世話です。ここで本を閉じてしまおうかという気分にもなりますが、
もうちょっと冷やかし気分で読み続けてみましょうかね(笑)
さらには、「まず一日の過ごし方をはっきりさせるのです。それには、日課をこしらえます。」と。
これまた大きなお世話です。
好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きなことするのが一番でしょう。
人類が時計を見て毎日規則正しく日課に従って生活するなんてことをするようになったのは
ほんのつい最近のことのわけですから、
進化の過程から考えても規則正しい生活が良いなんてことはないはずです。
寝るのと起きるのだけはお天道様に従って規則正しかったかもしれませんが。
それだけでなく、株式投資を勧めて年金に頼るなと書いています。これまた大きなお世話です。
ボクは投資は基本やりません。年金はちゃんと計画に入れてます。なにが悪いんですか?
その一方で、「使い道のない金を貯めるのはスポーツのようなものです。はっきりした目的はなくても、
競争して貯めていると、それ自体、価値があるように思われますが、貯まってみると、金は持ち主の
負担になり、金の番人のようになって人生を終える人も出てきます。」とも書いています。
ちょっと矛盾してるとボクはなんかは感じてしまいますね。
死ぬまで働いたり資産運用したりで金を貯め込むより必要最低限+年金でのんきに暮らす方がいいです。
ただ、すべて反発するような内容ばかりというわけでもなく
ウォーキングの勧めなどをはじめフムフムと納得するようなことも書かれてます。例えば、
「そもそも日本人は、ゴルフ自体を楽しんでいるのではなくて、ゴルフをしている自分を楽しんでいる
のだと考えたりしました。一種のステイタスシンボルなのです。」
「『知的生活』……それは『知識』の積み重ねではありません。自分の頭で『考える』ことこそ、人生
を変える力です。……知識の習得ではなく、考える力をつけることが大切です。」
「なんでも忘れないように、なんでもメモする人がいます。メモしたことは、安心するせいか、いっそ
う忘れやすい、ということも知らず仕事をして、たいへんな損をしているのが近代人です。」
ボクはゴルフはやりませんし好きではありません。
学生の頃から丸暗記することは大嫌いでしたしなんでも知識をひけらかすような人は嫌いです。
でも数学問題や物理問題を解くなど考えることは好きでした。
これまた、学生時代もほとんどノートは取らなかったし
サラリーマン時代でもメモはほとんど取りませんでしたね(汗)
最後にこんなことも書かれてました。
「自分で自分のことを書くのは決してよい趣味ではない。むしろ、ハシタないことである。それは充分
承知しているつもりだが、この際、目をつむって、その恥ずかしいことをお目にかけることにした。
読者の寛容を祈るのみ。」
たしかにそう思います。ボクもそう思いながら自分のことをブログに書いていたりします。
たしかにハシタないです。さらに金のことを記事にするのもハシタないことです。
それを自覚しつつも書いています。これまた、読者の寛容を祈るのみですorz
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