うどんサミット優勝メニューと製粉ミュージアム
先月、埼玉県熊谷市で「第9回全国ご当地うどんサミット2019」というのが開催されて
その第1位・グランプリに輝いたのが館林の「上州牛の炙り釜玉」というメニューだそうです。
そのメニューが館林市内の4~6店で再現されて食べられるとの情報があったので
さっそく行ってみることにしました。
レシピや量や値段はどの店でも共通なんでしょうけどやはり店によって調理には差がありそうで
どの店にしようかなぁとみていくと……「花山うどん」の店名に目が行きました。
この時の屋外イベントで「花山うどん」のパスタを食べたし
この時には出張販売の形で「花山うどん」のひもかわを食べましたが
そういえば館林のお店の「花山うどん」で直接食べたことはなかったですから
そこに決めて行ってみましょう。
それに東武館林駅のほとんど駅前に店がありますからここは電車で行きましょうかね。
交通費だけ考えれば電車賃よりもじゅごんなどのガソリン代の方がはるかに安上がりですが
まぁ乗り換えなしで乗ってるだけなので読書もはかどりますしね。
アンチGなボクですが、まぁ分福茶釜のタヌキが出迎えてくれました(笑)
お目当てのうどんの前にせっかく館林駅まできたので
これまた駅前にある「日清製粉グループの製粉ミュージアム」を覘いてみることに。
日清製粉の前身は1900年設立の館林製粉株式会社なのだそうで
この地に製粉ミュージアムが建てられているわけです。
ちなみに、カップラーメンの日清食品、油の日清オイリオとは全く関係ないそうです。
どうして館林製粉から日清製粉になったのかというと
旧日清製粉を1907年に合併した時に日清製粉に改名したとだけ説明されてます。
大人¥200払って入館です。
新館→本館、そして庭園と回って見学できるようになっています。
新館は子供向けを意識した展示で、各所にタッチパネルなどがあって対話形式で情報展示されてます。
子供が飽きないで遊び感覚で学べるようにという趣向でしょうけど大人だってためになります。
ただ、すべてのタッチパネルを弄って観ているととっても時間がかかっちゃいますね。
また、それらは動画・静止画ともに撮影禁止となっています。
製粉の機械などは撮影可になってましたのでちょっと紹介しましょう。
左:ロール機という小麦を粉砕する機械です。原理は違いますが石臼みたいなものです。
手前が最新型で奥のが旧式です。
中:シフターというふるいのような機械です。実際に稼働すると箱全体がブルブル震えるようです。
これも手前のが最新型で奥の木製のが旧式です。
本当はロール機→シフター→ピュリファイアーというふすまを飛ばして除去する機械があるのですが
企業秘密で見せたくないのか展示はありませんでした。
このロール機→シフター→ピュリファイアーを何度も組み合わせていって狙いの小麦粉になるそうです。
その組み合わせも全自動でできるようになっているそうで
そんな複雑で微妙なことを全自動でやっているとは驚きでしたね。
右:昔のロール機3台と右端のは機械詰め手動式包装機という完成した小麦粉を袋詰めする機械です。
小麦が船で運ばれて来てから小麦粉として製品出荷されるまでを映像で学べるという
「製粉工場パノラマシアター」というコーナーです。遠目で盗撮してみました(汗)
黄色の矢印のところにカプセル状の模型を置くとそれに関連した映像が流れます。
これも子供が遊びながら学べるという点でなかなか趣向を凝らしたものですが
気になったのは画面左下のピンク矢印部分の手話の女性。
うーん、どうしても阿佐ヶ谷姉妹の妹役の美穂さんにしか見えない(笑)
どうしても左側ばかりに目が行ってしまってパノラマ画面の右側情報が入って来ませんでした(爆)
本館は創業期に事務所として使われていた建物で、趣があります。
こちらは子供向け展示という感じではありませんがそれでも映像も豊富です。
創業者の正田貞一朗などについても様々な資料とともに理解することができます。
で、ここで驚いたのはその正田貞一朗は若くして父親が亡くなり祖父に育てられたのですが
その祖父は米問屋から醤油醸造業をしていて正田貞一朗も一時期手伝いをしていたそうで、
その醤油醸造業が現・館林にある正田醤油株式会社そのものであり
上皇后美智子様の実家の本家にあたることになるんですね。
そんな繋がりがあったなんてまったく知りませんでしたよ。
さてさて、なんだかんだと2時間近くもここで楽しんでしまいました。
最後にアンケートに記入したらこんなノートを貰いました。
お好み焼き粉とどちらか選べたのですけどね。
スタジオジブリによる日清製粉オリジナルキャラの「コニャラ」と「子コニャラ」だってさ(^.^)
さて、ようやく「花山うどん」です。
意外と大きな建物の店です。実際店内も広いですが左側は乾麺などお土産物販売となってます。
迷うことなく優勝メニューの「上州牛の炙り釜玉」¥1,380を頼みました。
この愛嬌あるタヌキ状の器はここ花山うどんオリジナルなんでしょうかね。
つるつるもちもち、しなやかな伸縮のある優しい食感のうどんです。
それほど細麺でもないですが噛まずに飲み込んで喉越しを味わえる麺ですね。
それよりなかなか上質な牛肉のようでふわっとしていてジューシーで
旨味もしっかり味わえます。
なお、好みの量をかけることができる別添えの醤油はもちろん地元の正田醤油製とのことです。
うどんとしてはやや高めですが、十分に満足できる一杯でした(*^_^*)
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