新書「内閣情報調査室」を読了
内閣情報調査室(以後、略して「内調」)はその名前から想像できるように
内閣に関する情報を調査する組織であり総理大臣に直接その情報を報告するものです。
ですから内閣だけが知り得る情報を持っていて公開されることはありません。
つまり今なら安倍政権だけが知り得る諜報活動をしているということです。
内調の誕生から、安保闘争や赤軍などからオウム真理教事件、
そしてキムジョンナム不法入国事件の裏事情などを踏まえて
現在は内調の存在感が強まってきているようではありますが、
それでも内調、公安警察、公安調査庁とがそれぞれ情報共有せずに
むしろ現場では情報の取り合いやいがみ合いやばかし合いみたいなところもあるようです。
諜報活動・スパイ活動も情報を秘匿とすることも当然重要なことですが
それを総理大臣・内閣だけが独り占めするような状態になりつつあるってのは
個人的にはあまり健全な状態ではないと感じましたけど、どうなんでしょうかねぇ。
一方で、日本は外国のスパイ活動にとってはやりたい放題と言われるくらい甘いようです。
なんとなくそうだろうなぁというのは直感で納得してしまいますが。
特に驚愕だったのは、
「中国共産党が日本に潜伏しているスパイに対して発信した『対日工作秘密指令書』の概要を入手」
とあり、その
「指令書によれば、基本戦略では『日本が現在保有している国力の全てを我が党(中国共産党)の
支配下に置き、我が党の世界解放戦に奉仕せしめることにある』としている。そして、筆者も衝
撃を受けたのが、『解放工作組の任務』の記述で『日本人民民主共和国の樹立』とはっきり記さ
れている。」
というのです(驚)
日本に潜伏している自国スパイに対する精神的に鼓舞するための誇張表現もあるかもしれませんが
チャイニーズ共産党=チャイナがこんな思想を未だに有しているのは驚異ですね。
まぁ中華思想の国ですから地球全体に対して「地球人民民主共和国の樹立」を
目指しているのかもしれませんけどねぇ。
まぁ、ボクなんかは諜報機関にもチャイナにもあまり関わりあいたくはないですな(汗)
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