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桐生明治館とひもかわのすっきりこみ?

桐生市にある桐生明治館へ行ってきました。
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自宅からだと先日行った群馬県繊維工業試験場のちょっと先にあります。
ですから片道17kmほどで、タイレル君で行ってきました。
入館料¥150ですが、実は先日の群馬県民の日には無料になったようです。
だったら、繊維工業試験場の後にハシゴすれば良かったなとちょっと悔しい気分ですが
まぁ¥150ですからそう目くじら立てることでもないですわな。

桐生明治館の建物は明治11年に現在の群馬会館の建っている場所に
衛生行政と医学教育の中心となる「群馬県衛生所」として建てられたものだそうです。
その後紆余曲折があって桐生市相生町に移築されてその後明治館として
重要文化財となり修復修繕されて今に至るとのことです。
なお、一見洋館に見えますが中は日本の伝統的な骨組みで造られた擬洋風建築物だそうです。

ちなみに、ボクはたぶん桐生明治館には一度来たことがあると思います。
でも、もう20年以上も前のことなのでほとんど記憶があやふやになってますけどね。

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なぜか明治とは関係なく篠原涼子の鉛筆画です。まぁ桐生出身だからいいでしょう(笑)

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蓄音機、足踏みオルガン、扇風機、足踏みミシン、人力車、
自転車(オーディナリー型、正しくはペニー・ファージング)などが展示されてます。
もちろん、テーブル、チェアー、家具も含めた内装全体も見どころがあります。

企画展なのか「初代群馬県令 楫取素彦と桐生展」というのもやってました。
無知なボクなので楫取素彦(かとりもとひこ)という人を知りませんでした(恥)
初代の群馬県の県令(今でいう県知事)を務めた人ということだそうです。
後でWikiで調べたら県庁所在地を前橋に決定した人だそうで
その件で高崎市民から反感を買っている、なんてことも書いてあって笑えます。

右の画像は2階にある貴賓室です。
大正天皇(皇太子時代)、昭和天皇が座ったという椅子も展示されてました。

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近々、幼稚園児の作品展を開催するそうでその準備がされてました。
明治とは全然関係ないですが、これまた相当面白かったです。
受付の方が「ちらかっていてすいません」といってましたが、
いやいやどうしてこんな愉しいもの見られてラッキーでしたよ。

中の画像のカラフルな丸い物体、紙風船でも描いてるのかとも思ったけど、
どうやら熱気球みたいですね。この気球を体験したのでしょうかね。

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経緯はよく分かりませんが、庭には「さざれ石(細石)」がありました。
小さな石が長い年月をかけ集まって少しづつ大きくなることから
命の宿る石として古来の人びとは崇めていたそうです。
実物を見てそのような話を聞くと「君が代」の意味もすんなり理解できますねぇ。
この歳になって国歌をよく理解したというのも恥ずかしい話ですが……

 

さて、明治館を後にして麺紀行といきましょう。
といいますか、実は本日は麺紀行の方がメインという気持ちなのでした。
先日の繊維工業試験場にて「ぐんまの新名物 すっきりこみ」というパンフレットを目にして
その“すっきりこみ”なるものを食べてみようとなったからなのです。

で、その“すっきりこみ”って何? ということですが、
「すき焼き×おっきりこみ」→「すっきりこみ」なのだそうです。
群馬といいつつ桐生市内の6店舗でオリジナルすっきりこみを提供しているようです。

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その中の一店、一番近いところの「そばよし」というお蕎麦屋さんに行ってみました。
この店では「ひもかわのすっきりこみ」(税込¥1600)というメニューです。
ちなみに、¥1600とかなり強気な価格ですが
どこの店でもすっきりこみはこの値段で統一されているようです。

ところで、このメニュー名だと、“ひもかわ”なのか“おっきりこみ”なのか???
そもそも、“ひもかわ”と“おっきりこみ”の差って何?
もっというと、“きしめん”とか“(煮)ほうとう”とも何が違うの?

桐生名物の“ひもかわ”は紐革が語源とする説もあるようですが
江戸時代の三河地方の芋川うどんの芋川(いもかわ)が訛ったものとされていて、
その芋川うどんが名古屋名物の“きしめん”になったらしいので
まぁ“ひもかわ”も“きしめん”も元は同じもので呼び名が違うだけと解釈してもいいでしょう。

山梨県名物の“ほうとう”はカボチャが入っていて味噌味なのが定番のようですが
群馬県の“おっきりこみ”は基本正油味がベースでカボチャは入れないです。
ただ、埼玉県北部の“煮ぼうとう”はほぼ“おっきりこみ”と同じなのでややこしいです。

そして、“ほうとう”でも“おっきりこみ”でも麺は幅広ですが
麺を打つのに塩を使わないか使っても僅かで下茹でせずにそのまま煮込みます。
そこが“うどん”と違うところですが、名古屋の味噌煮込みうどんも同じですかね。

で、“ひもかわ”も“きしめん”もうどんの一形態ですから塩を使って打ちます。
なので、下茹でして入れるため煮込むことは出来ません。
ですから、“おっきりこみ”と“ひもかわ”は塩分量、調理法が違う厳然とした別物です。

というわけで、理屈を捏ねるなら「ひもかわのすっきりこみ(すき焼き×おっきりこみ)」は変だぞと(笑)
まぁ、でも、幅広ののことを広義に“ひもかわ”と呼んでいて
野菜や肉など煮込んだものに幅広の麺を一緒にした料理を広義に“おっきりこみ”と呼ぶのであれば
「ひもかわのすっきりこみ」というのもありなのかも知れないですね。すっきりはしませんが(笑)

と食べるまでのウンチクが長すぎますね。すいません。
結局、この「ひもかわのすっきりこみ」はまずは すき焼きを作って
そこに下茹でした“ひもかわ”=幅広のうどんを投入した料理ということだと理解しましょう。

麺はひもかわとしてはやや厚めな感じです。
柔らかめですが、やはりおっきりこみと違ってツルツルっとした食感はひもかわそのものです。
すき焼きがベースなので味はやや甘めですが、具だくさんでどれも美味しいです。
そうそう、すべて群馬県産の食材を使っているそうです。
量は相当にあります。すき焼きだけで一人前、ひもかわも一人前という感じです。
というわけで、今日も満腹・満足な一品でした(*^^)v

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