新書「『ネコ型』人間の時代」を読了
で、本書では集団的行動を好み飼い主に従順であり空気を読むイヌのような人間ではなく
自由気ままでわがままでツンデレなネコのような人間の時代が来ていると説いています。
イヌ型人間を受動的、習慣、仕事=労働、タテ社会、一元的・固定的、集団主義とし
ネコ型人間を自発的、直感、仕事=遊び、ヨコ社会、多元的・流動的、マイペース型個人主義
という対比で整理しています。
そして、日本の社会は今までは典型的なイヌ型人間による社会を築いてきたし
学校教育でも家庭教育でもイヌ型人間を育てることに熱心であり
企業でもイヌ型人間が成功するような仕組みになっていたけれども、
これからはネコ型人間の出番ではないかというのだそうです。
まぁボクなんかは社会人であったときはイヌ型の典型のような会社内でも
なにかとネコっぽい志向で仕事してきたと思っているので
ネコ型人間のはしくれ、あるいは著者曰く隠れネコ型人間ではないかと自己分析してますけどね。
だから、この本の内容にはおおむね好意的に受け取ることができましたし。
ただ、本書の中ではペットのイヌ派/ネコ派がそのままイヌ型人間/ネコ型人間という具合に
一緒くたにされているような書き方もされていて、そこはまた別だろうと思うのですけどね。
また、副題にもあるようにこれからのAIの時代には直感こそがAIに勝るから
直感で行動するネコ型人間が重要なのだという話になってまして、
知識として伝達されたり理論として説明できないものはAIに代替されないとなってますが、
今語られているAIは理論思考ではなくディープラーニングによって因果関係を繋ぎだしているだけで
どうしてそのような結論になるかはAI自身は説明してくれないわけなので、
直感に頼っているだけの人はより正確で圧倒的に早いAIに駆逐されると思うんですけどね。
ただ、実例のないものをイノベーションするという意味では
AIそのものにはその能力はほとんどないわけで、
AIを使ってイノベーションを起こすにはネコ型人間が重要ってな話なら納得なんですけど。
それと、ネコ型人間のイメージにピッタリなのはフランスでありパリだというのは賛同ですが、
イヌ型社会の根強い日本において典型的なネコ型社会として京都を持ち出して
その理由として芸者遊びの「遊び」がネコに通じるというのは無理があると感じました。
まぁでもそんな突拍子もない話がでてくるのもネコ型人間の面白さかもしれないですな(笑)
ネコついでにというわけでもありませんが
最近よく自宅の駐車場に出没している白黒の(たぶん野良)ネコですが
ここのところはほぼ毎日見かけるくらいになってきました。
先日は庭で他の飼い猫と睨めっこして鳴き合っていました。
うるさくてしかたありませんがちょいと動画撮影してみました。
取っ組み合いもネコパンチもない退屈な動画ですが暇な方は観てください。
ネコの仕草や鳴き方には詳しくないのですが、縄張り争いですかね。
薄茶色の飼い猫の方が優勢っぽい雰囲気ですけど
ついつい顔なじみの(と勝手にボクが思っている)白黒ネコを応援したくなりますな(笑)
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