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新書「非属の才能」山田玲司著を読了

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光文社新書の「非属の才能」山田玲司著を読み終えました。
“非属”って何だよ、
超幅広の帯面というかほぼブックカバーとなっているグレイ色から
“非金属”?って思っちゃったけれど、
その帯面にあれこれ書かれてることもピンと来ませんし……

要は、あなたに読んで欲しいのではなく
これを家に置いておいて家族(具体的には子供)に読んで欲しいと、
書店員Xさんはそう考えていると帯面には書いてあるようです。

ということは子供もいない独り暮らしのボクは買っても読んでも意味はないってことですかね。
そういわれるとへそ曲がりなボクは読みたくなってしまいます(笑)
もしかしたら、裏の裏をかいた販売戦略にまんまと乗せられたのかもしれませんが。

簡単に言えば、この本に書かれている「非属の才能」とは
どこにも属さない、つまりは群れないで生きる才能って意味ですね。
そして、そういう「非属の才能」こそが大切であり
「みんなと違う」という「非属の才能」のある子供たちを
「みんなと同じ」にしようとする「同調圧力」はやめましょう、という内容です。

まぁ、ボクも子供のころから多少なりとも変人扱いされてきたところもありますし、
早期リタイアするなんてのも今の日本では完全に変人の部類になりますし、
どこぞの特定の企業や団体などに属することが嫌いで群れることも好きではないですから
そこそこ「非属の才能」を持っているのかもしれません。

ボクの場合は才能というほどのものではないと思ってますし
端から「非属」でもかまわないと考えているわけですから
この本を読んでも「そうだよなぁ、そうでしょ」ということでしかないわけです。

 

一方で、「みんなと同じ」が良い事であり「非属の才能」を否定して
自分の子どもや周りの人間に「同調圧力」をかけまくっている人間こそ
この本を読んで考え直していただきたいというのが著者の本音であり
ボクもそう思うところなのですが、、、
おそらくそういう人はこの本を読もうとは思わないでしょうね。

だからこそ、帯面に書かれているようにその親御さんの元で苦しんでいる
「非属の才能」をもった若い人に間接的に読んで欲しいということになるのでしょう。

なので、そういう人に向けてみんなと違っていても、変人と言われてもいいんだよと諭しているし、
引き籠っていてもいいんだよとも書いてあります。
個人的には引き籠りもいろいろ程度があり中年引き籠りなんて問題だと思ってますけどね。
問題といっても本人の問題というより親の方に問題があるとは思ってますが。。。

ただし、「同調しないのはいいが、協調はしなければならない」とか
「自意識のコントロールはうまくやらなければならない」とか
「和をもって属さず」なんていうアドバイスなんかも最後にありますから
若い人だけでなく非属となった無職のジジイにも読む価値はあったかな(笑)

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