新書「老いた家 衰えぬ街」を読了
とボクの家の周りに危険な(崩壊がはじまった)空き家が増えることを
今すぐに心配しているわけではありませんし、
ボクが死んでしまった時にこの自宅がどうなるかを
もうすでに心配でしょうがないというわけでもないのですが、
かといってそれは突然明日くるかもしれないのですが……
それよりなにより、まずは実家が心配なんですよね。
実家には母が独り暮らししているのですが
今は元気とはいえもう90歳過ぎですから
そう遠くない将来になんらかの理由で空き家になることでしょう。
ご近所さんとか含めて母にとっては住み慣れた家なのでしょうが
正直客観的に考えてあまり住みやすい立地でもなく
築年数もかなりの家ですから
そのままいくと負動産(この本ではマイナスの資産との意味)は確実でしょう。
そのような負動産を遺産相続すれば
維持管理の責任を負うことになりますし
毎年固定資産税を払い続けなければなりません。
更地にするには解体費用もバカにならないし
(一部鉄骨コンクリート作りですし大型重機は入られないので)
そうすと固定資産税は住宅用地の優遇から外れた3~4倍になるとのこと。
相続放棄(預貯金などのプラスの財産も同時に放棄)しても
次の相続人に移るだけで結局は迷惑をかけることには変わらないのだそうです。
身内がいないから市町村の管理に委ねるって簡単にいかないんですね。
うーん、これは大変そうですなぁ。
各自治体や国の法律で良い制度ができれば良いですし
本書でもそれに関する提案などもされていますが
そうそう数年で簡単に整備されるともとても思えないですからね。
個人・家族でやれる対策としては、
やはり「住まいの終活」を始めましょう
ということのようです。
事前に情報を収集し、その時に備えてどうするかを
取り決めしておこうということです。
それはそれでそう簡単なことではないのですけどねぇ。
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