新書「一切なりゆき ~樹木希林のことば~」を読了
ただ、何か具体的な事実を述べているというよりも
樹木希林さん独自の感性によるその時々の物の見方や考え方を
示しているわけなので何が正解とかはないわけですから
これを元に我々読者自身がそのことについて
考えるきっかけになることが大切なのかなと感じました。
そして、そういうひと言ひと言を全体として俯瞰してみると
樹木希林さんという人物の人となりが浮かび上がってくるのでしょう。
そんな意味では樹木希林さんは、
「俯瞰で見ることを覚え、どんな仕事でもこれが出来れば、生き残れる」
と言っています。
ボクは役者ではありませんでしたが、
確かに俯瞰で見ることは重要だと考えて常々意識していましたね。
ただ、俯瞰で見ると見ないで済ませたいことも見えちゃって
かえって損な役回りになってしまうことも無きにしも非ずでしたけど。。。
樹木希林さんはボクなんかとはある意味で対極に位置するとも言えるほど
違う境遇、違う人生を生きてきた人なんでしょうけど、
でもどこか多くの共感できる部分があるんですよね。
何年か後にまたこの本を読んで自分の考え方の変化など見てみたいな
と思えるようなそんな深みのある一冊だと思いました。
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