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新書「一切なりゆき ~樹木希林のことば~」を読了

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文春新書の「一切なりゆき ~樹木希林のことば~」樹木希林著を読みました。

樹木希林さんが亡くなった後に発行されている本なのに
著者が樹木希林となっていることに少し違和感を感じる本ですし、
実際に本書は生前の樹木希林さんが様々な場面において語っていたことが
遺されている警句や名言の山を集めたものになっています。

実際にはもっと長いインタビューや対談やらあるいは色々な状況の中での
ひと言などの一部分が取り上げられているわけなので、
その部分だけを読んでもよく分からなかったり
色々な受け取り方ができるような文言も多々あります。

ただ、何か具体的な事実を述べているというよりも
樹木希林さん独自の感性によるその時々の物の見方や考え方を
示しているわけなので何が正解とかはないわけですから
これを元に我々読者自身がそのことについて
考えるきっかけになることが大切なのかなと感じました。

そして、そういうひと言ひと言を全体として俯瞰してみると
樹木希林さんという人物の人となりが浮かび上がってくるのでしょう。

 

そんな意味では樹木希林さんは、
俯瞰で見ることを覚え、どんな仕事でもこれが出来れば、生き残れる
と言っています。
ボクは役者ではありませんでしたが、
確かに俯瞰で見ることは重要だと考えて常々意識していましたね。
ただ、俯瞰で見ると見ないで済ませたいことも見えちゃって
かえって損な役回りになってしまうことも無きにしも非ずでしたけど。。。

 

樹木希林さんはボクなんかとはある意味で対極に位置するとも言えるほど
違う境遇、違う人生を生きてきた人なんでしょうけど、
でもどこか多くの共感できる部分があるんですよね。

何年か後にまたこの本を読んで自分の考え方の変化など見てみたいな
と思えるようなそんな深みのある一冊だと思いました。

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