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プラモ製作(93)初代レガシィ・ツーリングワゴンGT

B190305_1
前作からの流れ(?)で今度はハセガワの1/24スケールの
初代レガシィ・ツーリングワゴンGTを制作しました。
1990年代のワゴンブームの火付け役&牽引役となった
一台ですから作らないわけにはいきませんよね。

初代レガシィ、開発コード44Bは1989年2月発売ですが
当初はワゴンにはターボモデルは用意されていなくて
半年強遅れて9月にターボエンジンのGTが発売されます。
この時はセダンにもターボATのGTが同時に発売されて
MTのRS/ATのGTというグレード構成になるのですが
ツーリングワゴンのターボはMT/ATともにGTなんですよね。

そして、1991年6月にマイナーチェンジで
フロント周りなどの意匠も変わって後期型になります。

このキットではその後期型が再現されています。
ですから、前作のセダンRSとは単にセダン/ワゴンだけの違いではなく
グリルやフロントバンパーなど微妙に変更されています。
わざわざ型を変えなくても済むように
ワゴンも初期型をキット化すれば良かったのにとも思いますが
それでもワゴンブームとして本格的に認知されるようになりはじめたのは
やはり後期型でしょうからその後期型をキット化したのは含蓄がありますかね。
(ハセガワとしてはワゴンのキット化の方が先みたいなので
 セダンRSをわざわざ前期型に変えてキット化したことになるでしょう)

ただ、だったら余計にMTではなくATでキット化して欲しかったですね。
なんだかんだいっても、AT車の方がツーリングワゴンGTらしいですし
ハイパワー(ターボ)+AT+4WDがあってこその
ワゴンブーム火付け役だったからと思ってますから。

もっとも、ツーリングワゴンといってもスバルにとっては
先代の3代目レオーネの頃からターボ4WDのツーリングワゴンがありましたし
NAなら2代目レオーネの頃から4WDのツーリングワゴンもありましたし
商用登録(4ナンバー)ではありましたが初代レオーネの頃から
4WDエステート(イギリスでのステーションワゴンの呼称)バンがありましたから
その自然な流れからレガシィにもワゴンを作ったし
それに4WDとターボエンジンも組み合わせただけのことなんですけどね。

初代レガシィでワゴンブームが起きたのもそのような
4WDでターボ(ハイパワー)ってな組み合わせあってのことでしょうし
やはりレオーネ時代に比べてレガシィになってクルマそのものの出来が
モダンになって格段に良くなったということもあるでしょう。
でも、結局は(日本の)世の中がそういう時代だったということだと思っています。

そういう時代とは、クルマ(自家用車)といえばセダンで
そして“いつかはクラウン”みたいにより大きなクルマがステイタスみたいな
そんな時代から個人の生活や好みによってもっと自由にクルマを選ぶ
ということに移行していく過渡期の時代という意味です。

でも、当時のスバルにはワゴンブームは未来永劫続くものであるとか
ワゴンが究極のクルマの形態なんだと思い込んでいた人も多かったですね。
レガシィがスバルを支えているという思い込みと同時に
こうしてレガシィ病・ワゴン病を発症してしまったんだと考えられます。

もっとも、それは国内市場だけの話であって
肝心のアメリカ市場ではワゴンは完全に過去のクルマとなっていましたから
そんなにたくさん売れなかったですし、
なのでスバル(富士重工)は相変わらず業績は苦しかったですしね。

なんてことを書いていると、ワゴン嫌いなのかと勘違いされそうですけど
もちろんそんなことはまったくなくて
むしろセダンよりワゴンの方が好きなんですけどね。
特にこの初代レガシィではセダンよりワゴンの方が
エクステリアデザインのまとまりは良いと感じてましたし
歴代のレガシィワゴンの中でもふくよかさや豊かさが感じられて
ワゴンらしいというかワゴンのある豊かな生活を上手く表しているようですし、
乗り味もゆったりしたゆとりと感じるものだったので好ましかったですね。

 

S22_1 S22_2 
というわけで、キットの方です。
前作のセダンRSとは大部分が同じですね。
特に下回りはほぼ同一なので画像は割愛します。

ボディ色はレッドマイカを狙いましたけど少し明る過ぎたかな。
ただ、本物のあの色も強い陽光の下で見るとかなり鮮やかな発色をして
それが素敵だなぁと思っていたので、
そう考えるとこのくらいの明るい色でも良いのかなと。

あと、少しすっきり見せようとリアウインドゥ隅の黒塗りを省略したら
なんか間抜けで安っぽくなってしまいました。ちょっと失敗orz
気が向いたらもう一度やり直しましょうかね。

まぁでも全体的にはまずまずの出来かな。
だけど、実はこのキットなぜだかまだあと2つもストックがあるんですよ。
何を作ろうかな。。。というか何時作ろうかな(汗)

 

なお、毎度のことですがJET-PHOTO の方にもう少し詳細な画像を載せています。
今回のレガシィ・ツーリングワゴンはこちらの「スバル」から見ることができます。

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コメント

これは84Gですね。
外観デザイン的には、こちらのほうが私は好きでした。
でも内装などの細かな装備が省略されていて、
コストダウンの影響が見てとれて、
少しがっかりしたことを覚えています。

投稿: よっさん | 2019-04-07 01:41

>よっさん

後期型なのでその通り84Gですね。
44Bはもう世の中にバレてしまってますけど
84Gってのは関係者でなければなかなか通じませんけどね(笑)

個人的にはセダンもワゴンも後期型の方が好みですね。
コストダウンはその通りですけど……

投稿: JET | 2019-04-07 04:33

赤も綺麗ですね。

初代~2代目の頃は日本のユーザーも「レガシィはワゴンじゃなきゃ!」っていう声が多かったので、メーカーの人もそれに引きずられちゃったのでしょうか。
私の所属するスバルオーナーズクラブでは、「しっかりしたセダンがあってこそのワゴン」という声が大半でしたけど。

私は自分のTi-SXに改造したいと考えているのですが、ボンネットのインテークは潰せても、VZと同じメッシュホイールの目処が立たずに手つかずのままとなっています。

投稿: ぶらっと | 2019-04-14 22:55

>ぶらっとさん

当時は「スバルなんて買うのは変わり者」ってなのが世間一般の認識とまでいうと言い過ぎですが
「スバルって知らない」という人は多かったでしょう。
それでも、ワゴンだと世間的に説明しやすいということがあったのでしょうね。

プラモデル改造のタイヤ&ホイールはなかなか欲しいものが見つからないですよね。

投稿: JET | 2019-04-15 03:01

はじめまして。
いつも楽しみに拝見しております。

ハセガワ24のBFレガシィワゴンGTは元々は前期型(95S)として発売される予定だったようです。
90年頃ハセガワのイベントにお邪魔して中の人にテストショットをコッソリ見せていただいたときは初期型のフロントマスクでした。
その後、BFがCタイプでビックマイナーを行ったので急遽フロント部分だけ金型を改修したのではないでしょうか。

そのためかテストショットを見せてもらってから発売まで随分時間がかかった記憶があります。
自分もDタイプに乗っていたのでどんなに発売が待ち遠しかった事か…(笑)

投稿: SUNSUN | 2019-07-15 20:11

>SUNSUNさん

はじめまして。
このキットはそういう紆余曲折があったのですね。知りませんでした。
教えていただきありがとうございます。

自分が乗っていた愛車をプラモデルで作って残せるってのはいいですよね。

投稿: JET | 2019-07-16 03:45

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