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昔は退職者への大規模餞別(せんべつ)が常識でした

サラリーマン時代、30数年前に入社した当時の職場では、
これも会社によってや部門によってそれぞれ違いがあるのでしょうけど
退職者に対して組織的に餞別の集金が行われるのが普通でした。

そして当時は終身雇用が当たり前の時代でしたから
退職者のほとんどは定年退職者ということでしたが、
たまに入社数年くらいの人が(キャリアアップ?収入アップ?)転職で退職する場合は
餞別の集金禁止の通達なんかが出まわったりしてましたが。。。

表になった紙が回覧されてきて氏名と金額もしくは口数、
そして贈る言葉をひとこと添えるというスタイルです。
ひと口300円とか500円とかだったでしょうか。
係や課という単位ではなく部わも超えて
部門全体くらいに大々的に集金されてましたね。

ですから、多い人だと数100人くらいから餞別を貰うことになりますから
総額としては数10万円にものぼる計算になりますね。

正直、定年退職なので退職金もかなりまとまった額を貰うことになるでしょうし
職場の親睦会からも餞別が出ることもあるでしょうから
個人個人から僅かずつでも集める意味があるのか疑問に思うところもありました。

もちろんこれらは強制ではないのですが同じ部内にいる人なら
仕事は一緒にしたことがなくとも顔見知りで挨拶くらいはしますから
なんとなくほとんどの退職者に対して餞別を出すようになります。
周りの人が出しているのでひねくれ者のボクでも周りに流されて出してました。

大した金額ではないとはいえ3月、9月の下旬の期末になると
定年退職者はそれなりにまとまった数いますから
あぁまたかという気持ちにもなります。
そりゃぁご苦労様という気持ちもありますけど。

 

それが、ある時から餞別の集金は止めるように管理部署から通達があり
それ以降は一切このような慣習はなくなりました。
さすがに良くない慣習だと気づいたのかと思いたいところですが……

実は赤字続きでリストラとして早期退職希望者を募った時のことだったんですよね。
たしかに大量の退職者が発生するときに
今までのように餞別出していたらそれなりのまとまった出費になってしまうので
助かったというところも本音ではあるんですが、
とはいえ希望退職といってもリストラとしての会社都合の退職なのですから
むしろある意味では会社経営失敗の犠牲になった人とも言えるわけですから
そういう人に対して今までのような餞別を禁止するというのは
ちょっと複雑な感情を持ってしまいましたね。

このリストラの一件は確か2005年頃でしたから
それでもこの慣習は15年前くらまで存在していたことになります。
もしリストラの一件がなかったら今でも続いていたのかもしれないですね。
ただ、最近では定年退職となっても再雇用制度などで
定年退職した翌日からも変わらず同じ職場に居たりすることも普通になったので
すると余計にあの餞別はなんだったの?ってなことになりますから
早かれ遅かれ時代錯誤の慣習となってしまっていたでしょうけどね。

 

ボクの場合は定年退職でもなく早期退職でしたし
しかも出向先が最終職場ということもありましたから
当然のごとく餞別というものは親睦会などからも含めて一切貰っていません。
個人的には若い頃出したのに損したという思いは持っていませんし
もし何らかの形でも贈られても丁重に辞退させていただいたでしょう。

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