会社員時代の葬儀参列や香典などについて
30数年もサラリーマンをしていれば当然ながら
会社関係の方が亡くなったりしてお通夜や告別式などの葬儀に参列したり
直接出向かないまでも香典だけを出したりすることもありました。
といっても一緒に働いていた社員が亡くなってしまったことは稀で
ほとんどの場合は社員の親御さんが亡くなるというケースでした。
年齢的なこともあり、配偶者や子供が亡くなったというのは稀なケースでしょうし
祖父母や兄弟姉妹が亡くなった場合には特に連絡されることがなかったと思います。
会社によって、あるいはその中の部門によってそれぞれなのでしょうが、
ボクが勤めていた会社・部門では社員の親しい親族が亡くなった場合には
管理部署から通達があり翌日の朝礼の時に全員に連絡されました。
その方の役職(顔の広さ?)等によっても違ってましたが
だいたいは開発部門(設計・実験)と企画部門(商品企画・デザイン)などは
ひとくくりで同じ部門として情報共有されていた感じです。
それ以外では個人的とかそれなりに強い繋がりがあったような人には
人づてに情報が拡散していくような感じでしたでしょうかね。
そして、その社員との関係性などによってお通夜もしくは告別式に参列したり
香典だけを管理部署でまとめて参列する方を通して渡してもらったり
あるいは部署単位など何人かでまとめて香典を出すなどしていました。
ボクが入社したころの30年ほど前では
実験部内はほとんど全員が顔と名前が一致するくらい
こじんまりとしていたので、
そこの社員の親御さんが亡くなれば
必ずなんらかの形で香典を出すくらいの風習になってましたね。
だれかれとなくしきる人が現れたり
じゃぁとそれに乗ったとお金だけだしたりする形になります。
それでもほとんどの人が関与するわけですから
その集計やらその後の香典返しの配布などはかなりの手間になります。
正直なところ、ボクはどうして亡くなった本人とまったく面識も何もないのに
香典を出さなくちゃいけないんだろうとモヤモヤした気持ちながらも
周りの人に合わせるように出していた覚えがあります。
別に香典の金額をケチるつもりがあったわけではないのですけどね。
どのみち、会社から、および労働組合からは代表して香典が出ますし
葬儀に参列したり電報が届けられるわけですから
面識のない故人に香典出す意味がよく分かりませんでした。
同期入社の友人などで個人的にその実家に遊びに行ったりして
そこの親御さんに会ったことがあるとか、
直接の部下の親御さんだった場合とかなら分かるんですけどね。
実際にそのような場合ではボクは個人的に告別式に参列したり
もちろん香典も連名ではなく個人名で出してましたし。
今回、父親が亡くなったわけですが
もう早期リタイアしているので会社員ではありませんから
会社(代表)からも同僚からも香典はいっさいありません。
見方によっては現役時代に出した香典のチリツモは
まったくもって回収できなかったということになりますかね(汗)
もちろん、こういうものを損得勘定として捉えるつもりは毛頭もありませんし
むしろ会社関係でやたらと数だけ香典をもらっても
その香典返しの手間や金額でかえってどうなのってこともありますから
むしろ助かったというかよかったと思ってます。
最近では香典返しを辞退する“新生活”や香典そのものを無くする動きもあり
ボクもそうあるべきだと思うんですけどね。
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コメント
個人的なお付き合いがある人ならまだしも、そうでない人に香典を出すのは自分もよろしくないと思いますね。
忌引で休むわけですから、明けて出てきた時にお悔やみを伝えるだけで十分な気がします。
人付き合いの距離感って勤め人だとホントにいろいろありますね。
数社経験するとその温度差に開きがあると、新鮮だし面食らうこともありました。
投稿: 並さん | 2019-03-11 02:43
>並さん
社会人になったばかりのころは会社の中ではそういうものなんだと
なんの疑問も感じずに受け入れたものですし、
ボクは一社しか勤務しなかったので他の会社のことも知らないんですけどね。
それでも、近年は特に中途採用の方なども多くなってきていたので
そういう方の話を聞くと会社によっていろいろなんだなぁと思いましたね。
まぁ、郷に入れば郷に従え、とも云われますけどね。
投稿: JET | 2019-03-11 05:54
香典を遠慮しますって言ってる親族にも部署で香典出そうってなって、それかえっていやがらせじゃないかって感じだったが
あとで丁寧な御礼の手紙を書いてきてた。そこまで気を使わせてどうなんだろうかという感じしかなかった。
投稿: deefe | 2019-03-11 07:07
>deefeさん
地域、世代、会社などによって感覚が違いますが、
それらの流動性含めて価値観は多様化していますから
一度ゼロベースで見直してみるってのが良さそうですね。
そして親族の意向が一番尊重されるべきでしょう。
投稿: JET | 2019-03-11 07:15