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米コンシューマー・レポートでスバルがトップ

最近なにかと不祥事やらでよくない話題が続いているスバルですが、
アメリカでのことでありますが久々に良いニュースを目にしました。

アメリカの非営利消費者組織となるコンシューマー・レポートにおいて
毎年発表される自動車のブランド別ランキングで
スバルがトップに返り咲きました。

コンシューマー・レポートの記事はこちらですが、
英語を読みたくない人(ボクもリタイアしたらさらに英語は避けるようになりました)は
こちらの評論家のブログが参考になるでしょう。

なお、山本晋也氏は「SUBARUがトップ」と題しておりますが
この記事に書いたように7年前にもスバルはトップを獲ってましたから
“初”ではないんですけどね。

ただ、7年前にトップになってアメリカでの販売も好調になりましたが
翌年はそれまでメーカー別ランキングであったのが
突如ブランド別ランキングに変わってしまって
トヨタから分離したレクサスにトップを奪われたのでした。

そういう意味ではメーカー別ランキングではなく
厳密にブランド別ランキングになってからはスバルは初トップになります。
でも、スバルはメーカーもブランドもひとつしかないですからね。

 

また、その後はBRZが足を引っ張ってなかなかトップに返り咲けなかったんですよね。
BRZは初期トラブルやオーディオ・ナビの使い勝手など(トヨタ要望だったのですが)で
品質評価も当初はあまり良くなかったこともありますが、
衝突安全や先進安全装備などでも今となっては見劣りするレベルでしたからね。
トヨタにとっては86もふくめてコンシューマー・レポートの評価なんて
それほど気にしてはいないのでしょうけど
スバルにとってはかなり重要な案件だったので
その意味ではBRZはお荷物になってしまってましたね。

ですから、ボクがまだスバル(当時は富士重工業)に在籍していた頃
ちょうどBRZもボクが性能全体を総括する立場で担当していた車種のひとつでして
かなり悪者扱いされてなんとかしろとやいのやいのと迫られたものでした。
そう言われても、ボクは86-BRZの開発に直接携わってきたわけではなく
その後の年改から引き継いだ車種なので
なんだか尻拭いさせられてる感はありありでしたけどね(汗)

そんな足を引っ張っていたBRZが今年のブランドランキングの集計から
おそらく除外されたために今年スバルはトップになれたのだと思います。
もう現役から離れて記憶が曖昧になってきていますが
たしか6年以上とか継続生産されている車種は集計から外れていました。
7年前のトップもたしかトライベッカが外れたのが幸いしたのだったような。。。
(そう、トライベッカもコンシューマー・レポート的にはかなり評価が低かったんです)

 

このように、スバルはコンシューマー・レポートをかなり重要視していました。
おそらく今でも変わらないと思います。
それは、アメリカ市場におけるスバルのお客さんが
見た目やパッションや価格だけで買うのではなく
実用・安全・信頼などをよく吟味して賢く選択して買うというパターンであり
それには非営利消費者団体での評価が大きく影響するからでもあります。

そして、コンシューマー・レポートは非営利消費者団体ですから
どこぞの自動車評論家とか自称するような人のように
自分の思いつきで自動車を評価・評論することはありませんし
メーカーに忖度した評価をすることもありません。

広報車を借りるのではなく販売車両を匿名で購入して
様々な計測試験をして独自のアルゴリズムでその車の評価をします。
品質調査などは読者の中の実際のその車のユーザーから
アンケート調査をしてその集計結果からこれまた独自のアルゴリズムで算出されます。
これらのアルゴリズムは公表されているわけではありませんから
なかなかトップを獲ろうといっても簡単にはいかないんですよね。

そこであの手この手を使ってその独自アルゴリズムを推定して
どうすればコンシューマー・レポートの評価が良くなるのかを探るわけですよ。
もちろん、コンシューマー・レポートの評価そのものが目的ではなく
いちおう大義名分としてコンシューマー・レポートの評価の良いクルマ=
 アメリカ市場でのスバルのお客さんに満足してもらえるクルマ
であるという前提に立っているわけですけどね。
さらに言えば、それは単にアメリカ市場だけではなく
日本を含めたグローバル市場でも大きな差はないだろうの考えもあるわけです。

某日産なんかはコンシューマー・レポートのある社員を超高給で引き抜いちゃって
コンシューマー・レポートのその独自アルゴリズムなどを入手したらしいですが。。。

さすがにスバルはそんな露骨で強引な手段は使いませんが
それでも発売前の量産試作車を無償貸与したり(この結果は正式な評価にならない)
コンシューマー・レポートが評価に使ってるらしいと噂される
コネチカット州の某地域の高速道や一般道で
同じように試作車を事前評価して開発したりしてましたし、
この時の出張なんかはそのような試験走行が目的でした)
新型車の販売開始にあたってはコネチカット州辺りのディーラーへの
初期配車にはそれなりの配慮をしたりしてましたね。

 

まぁそんなこんなで7年ぶりにトップ奪還できてほんとうに良かったですね。
関係者のホッと胸をなでおろしている顔が思い浮かびますよ(笑)
これを機にスバルの良い話題がつづくことを期待しましょう。

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コメント

この評価、自分は聞き流していましたが、結構、重要視されていたのですね
であれば、仰る通り、スバルにとっては久しぶりの嬉しい出来事だったことだったのでしょうね
その社員の方々の気持ちを考えると自分も嬉しいです

これまでの不祥事、日本の建前文化を離れたところには影響がなかったということですかね
元々、製造業的には同情してしまうところが多いですし、これを機に洗練できるといいですね

投稿: 五条銀吾 | 2019-02-26 13:35

>五条銀吾さん

少なくともスバルの開発部門にとっては、してやったりというところだと思いますよ。

また、アメリカのユーザーにとっての実質的な評価ですから
日本での不祥事のイメージダウンはほとんど勘案されないでしょうね。

投稿: JET | 2019-02-26 19:35

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