プラモ製作(87)丸ハンドル・ダイハツ・ミゼット
有井模型(ARII)の1/32スケールの
1/32オーナーズクラブ・シリーズNo.11の
1958(昭和33)年式ダイハツ・ミゼット後期型を作りました。
現在はマイクロエースから販売されてますが
元はLS(エルエス)製だったのを有井に金型が引き取られたものですね。
ところで、三輪車好きのボクですがかといって前1輪・後2輪のオート三輪は
原理的に不安定で問題が多く好きではないのですが
まぁ四輪までの過渡期としての簡便な運搬道具として
戦後に使われたという歴史があるわけです。
ボクの中ではこれらのオート三輪が
現役で活躍していた時代の記憶はないのですが
それでもこのミゼットはいろいろなイベントで今でも見かけますし
まさに映画「三丁目の夕日」の世界ですから
昭和の象徴のひとつみたいな感じもありますので
作ってみようというところです。
けれども、よくよく調べるてみるとこれってちょっと変なんですよね。
どこが変かというと、キットになっているミゼットは2代目のモデルで
丸ハンドルになったMP型なんですが、
これって1959年10月に日本で発売されているんですよ。
(アメリカ向け左ハンドル仕様が1959年4月に限定販売されたというのも驚きましたが)
それなのに、有井模型のは1958年製ミゼットと書いてあるんですよね。
これは明らかに変ですよね。
まぁ有井模型はこういうところもいい加減なのかも分かりませんけど。
LS時代の箱絵などをネット検索しましたが特に年式は謳ってませんでしたので
おそらく有井模型が捏造したものである可能性が高いです。
もうひとつ面白い話なんですが、
その映画「三丁目の夕日」では建設途中の東京タワー(完成は1958年10月)が
映し出されている時に丸ハンドルのミゼットが登場してくるらしいのです。
ボクは気づきませんでしたがこれも時代が合わないってことですね。
まぁ映画の世界ではそういうことは往々にして起こってしまうんでしょうけど。
それと驚いたのはこの型のミゼットって1972年まで売られていたということです。
だとするとボクが小学校中学年の頃まで新車で売られていたわけで
中学生になった頃も現役で使われていたって可能性があることになるのですが、
先にも述べたようなそんな記憶はまったくないんですよね。
地域差とかがあったのかも知れませんが
とっくに四輪軽トラの時代に入っていたと思ってましたが。。。
キットの方は、有井模型品質ですから大量のバリとの戦いです(笑)
タイヤは4本も入っていましたがやたらと太くて不似合いなものです。
LSのころのキットはもっと細くて雰囲気のあるタイヤのようだったので
改悪されてしまったようですね。
フロントピラー上部辺りの型の荒れが酷くてぐちゃぐちゃになってますが
面倒なのでパテ埋め・彫刻などはやりませんでした。
荷台の幌部分はただ載せるだけになっていて
取り外しが可能となっています。
下回りはなんとなくそれっぽく見せているだけです。
全体的にはまぁこんなもんでしょう、という出来ですかね。
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