「朝鮮半島統一後に日本に起こること」を読了

扶桑社新書の「朝鮮半島統一後に日本に起こること 韓国人による朝鮮半島論」
シンシアリー著を読み終えました。

副題に書かれているように著者は韓国生まれ韓国育ちの韓国人だそうです。
韓国での歯科医院を休業して日本に移住しているとのことで
数年後には日本に帰化するつもりのようなことも書いてありました。

帯に書かれているように
「統一後、韓国が日本にミサイルを撃ってくる」可能性がある
ということが書かれています。
今の北朝鮮が日本に直接ミサイルを撃ちこむより
統一後の韓国（南側政府）が日本に撃ってくる可能性が高いのだそうです。

と言われてもねぇ、そもそもそんな簡単に統一されないでしょう。
というのがボクの最初の反応なんですけどね。

ただ、著者もそんな一朝一夕に統一が成し遂げられる
なんて考えているわけではなく、一国家二政府制度にして
今の北側の体制を維持しつつ徐々に実質の統一に向かっていくという
シナリオで何年かかるか分からないとしています。
ですからミサイルうんぬんの話にしても
「将来ありうるかもしれない災害に備えるのと同じものだと理解してください。」
と書いています。

まぁ、大国も含めた国家間の思惑がうごめく中で
実際にどのようになるかはまったく予測できないことでありますが、
韓国の民衆がどういう思想背景のもとでどのように考えているのか
韓国人ならではの目線でいろいろと書かれているので
その観点からするとなかなか面白かったです。

ボクが無頓着なだけなのかも知れませんが
日本にいて韓国の情報って韓流ドラマやＫ－ＰＯＰばかり目立って
案外こういう情報に触れる機会は少ないですからね。

この手の話題は正直あまりこのブログで扱いたくはないので
深入りするつもりはありませんが、端的に言えば
「韓国人（朝鮮人）は民族主義が強く、それは反日で成り立っている」
ということなんでしょう。

だからと言って、日本（日本人）も民族主義を持ち出して
反韓・反朝鮮を叫んでも問題は何も解決しないことだけは真実ですね。

そうそう、数年前にはこんな本も読んでました。

文春文庫の「父・金正日と私 金正男独占告白」五味洋治著です。