「本当は怖い 京都の話」を読了
ボクはビビリといいますか、本でも映画とかでもホラーの類のものがダメです。
夏場などにはそういう映画や怪談話がよく取り上げられたりしますが
ほぼそういうのには近づかないように避けています。
まぁさすがに夜トイレにも行けなくなるとか本気で怖がるわけではないのですが
作り話とか迷信だと分かっていても気持ちいいものではないので嫌なんですね。
ただ、まぁこの本はそんなホラー的なものではなく昔話や言い伝えなどに出てくるような
そんな京都の裏話的なものかなと思って読み始めたわけです。
内容的にはもっと魑魅魍魎の妖怪とかの噂話とかばかりかと思いきや
鵺(ぬえ)とか土蜘蛛とかはいちおう出てきますが
それ以外は案外まともな歴史の内容とかになっていて
その意味では裏観光ガイド的な本とも言えるのかも知れませんね。
ただ歴史といっても平安時代が中心なのかと思いきや
意外にも戦国時代や幕末やら果ては大戦末期までの歴史が書かれています。
へぇ~と思ったことを幾つかさわりだけ紹介してみましょうかね。
・彦九郎像は誰に謝っているのか
恥ずかしながら、なんで京都で彦九郎が出てくるのかまったく意外でした。
高山彦九郎って群馬県太田市生まれで太田市には彦九郎記念館もあります。
でもどんなことをした人なのか知りませんでしたし
その彦九郎の像が京都にあることも知りませんでした。
京都は遠いのでせめて太田市の彦九郎記念館には行ってみようかな(笑)
・宣教師は見た!本能寺の変
宣教師の部分ではないのですが、
今ある本能寺は本能寺の変の後に豊臣秀吉が移築したものなので
そこで織田信長が死んだわけではないんですって。
今は本当の事件現場の近くに「信長茶寮(しんちょうさりょう」という
施設があるらしく、そこがある意味裏観光ガイドとして紹介されてます。
・京都にもあった都市空襲
・実は原爆投下目標都市だった京都
「京都・奈良は文化財が多いから米軍が爆弾を落とさなかった」と言われるけど
それは神話であって事実ではないということです。ボクもそう思っていた一人です。
実際にはB29による爆撃を受けているとのことです。
けど、死者数十人から百人ほどなので東京大空襲の死者十万人以上に比べたら
それほど徹底的な空爆というほどでもなかったのは事実ですね。
それでも民間人を無差別に狙った非道な空爆には違いはないですが。
また、京都は原爆投下目標都市として候補に挙がったらしいけど
京都が外されたのは落とした場合の日本国民の反感を恐れたとあります。
だからといって広島・長崎なら反感がないわけでもなかろうに……
とまぁ、最期は本当に怖いのは京都ではなくアメリカ人だという結論になりましたかね。
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