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新書「世界は素数でできている」を読了

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角川新書の「世界は素数でできている」 小島 寛之 著を読みました。

一瞬、「世界は素粒子でできている」って何を今さらと思いましたが
素粒子ではなく素数なので、えっどういうこと?
と思って読んでみることにしたわけです。

ちなみに素数とは何かは義務教育の中学校で習うはずですが
一般社会ではほとんど意識することのないものなので
忘れちゃってる人も多いかもしれませんね。
「1と自分自身以外に約数を持たない2以上の整数」が定義です。
2,3,5,7,11,13,17,19,23,29,,,,と続く数のことですね。

著者は大学教授ですけど経済学部の教授でありかつ経済学者であるそうです。
てっきり数学者なのかと思って読んでましたがそうではないようです。
もちろん、経済学でも数字は取り扱うでしょうが素数という切り口では
経済学とは繋がってこないでしょうし、
実際この本の中でそれには触れられていません。

著者によると世の中には「素数マニア」とか「素数ファン」と呼べるような
数学者のみならず一般の人がけっこういるんだそうです。

個人的には数学は嫌いじゃなかったですし
大学受験まではけっこう楽しんでゲーム感覚で数学の勉強してましたが、
“素数”というものに興味を抱いたり面白がって楽しむことはなかったです。
というより、素因数分解できないので分数計算など簡単にならないから
むしろやっかいな数として素数を嫌っていたと思います。

それに大学以降は工学部→エンジニアという道になったので
数学を純粋に研究の対象と位置付けることもなく
物理現象を工学的に捉えるための計算ツール・思考ツールとして
数学を位置づけるようになったため、
素数であるかどうか(もっと言えば整数そのものにも大して)
意味がないと思うようになってました。

 

ただ、現代のコンピュータのパスワード等の暗号化技術には
非常に大きな桁数の素数が必要不可欠であるとか、
量子力学の世界では素数研究から創出された関数で表現されるとか、
素数が物理や工学の世界とはまったく無縁ではないということが
この本には書かれているわけです。

正直、それを完全に理解しようとすると相当に大変です。
おそらくボクの頭でも理解できないことはない気がします。
というのは高校卒業くらいの数学の知識があれば理解できそうです。
が、理解するにはヘロヘロ~と文章を読んでるだけでは無理で
忘れかけた高校レベルの数学を思い出しながら
自分で式を書いて変形させたりしながら考えることが必要になります。

となるといくら無職で閑があるとはいえかなりの時間を要してしまいます。
素数マニアでないボクはそこまでして完全理解したいとは思わなかったです。

それに、この本でも部分部分では横書きになって数式がずらずらと書いてあります。
逆に縦書きの文章は数式の説明をされてもなかなか頭に入ってきません。
でも縦書き・横書きの混在がこれまたこの本を読みにくくしている一因かもしれません。
いっそのこと全部横書きで書いてくれた方がよほど分かりやすくなったと思いますね。

そもそも理系人間にとっては横書きの方がはるかに読みやすいですし、
逆にこの本を文系人間のひとが読むことも稀じゃないかと思いますしね。

 

で、上記のように意外なところで素数が重要となっているとか
概念的には理解できたのですが、それでも
「世界は素数でできている」というのは誇大宣言のような気がしました。
せいぜい「世界には素数が溢れてる」ぐらいにとどめた方が良いかなと。
これでもかなり誇張している表現でしょうけど。

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