「もうちょっと『雑』に生きてみないか」を読んだ
当時の車は性能も品質も決して世界的レベルに達しているものは少なく
そんな中で80点でもいいというのは、たとえ80点は最低確保しようとの
意味であったとしてもあまりにも志が低くお客をバカにしている話です。
ただ、現代はもうほとんどの車(に限らずほとんどの工業製品)は
性能も品質もそれなりに十分なレベルまでになっているので
何を持って100点とか80点とかいうのも分からなくなってきてますし
それ故に別に100点でなくても80点でも70点でもいいじゃないかと思います。
で、この本は車の話ではありませんね。生き方・人生の話です。
早期リタイアしたボクの気分では人生80%どころか50%でもいいじゃんてな気分ですが、
その人生80%ってもうちょっと詳しくどんなことか知りたいなと思ったわけですね。
ただ、この帯の文言は著者が言ったものでもなんでもなく
どうやら発行所の誰かが“雑”な思いつきで書いただけのようで
本文中にはなんの解説も説明もありませんでしたorz
この本は基本的には会社のストレスなどでメンタルになってしまっている人
あるいはメンタルになりそうで悩んでいる人に向けた内容になっています。
以下の3点に該当しているような人に向けて書いてあるようです。
何ごとも「負けてはいけない」と思っている。
何ごとも「やればできる」と思っている。
何ごとも「いまがすべて」と思っている。
※「いまがすべて」というのは刹那的に今楽しければそれで良しという意味ではなく
「今日中にやり切らなければ」とかの思いつめるようなことで
「まぁ明日やればなんとかなるだろう」みたいに考えられないことを意味しています。
あはは、無職でのほほんと生きているボクにとっては
どれもこれもまったく当てはまりませんね。
ボクは読む必要のない人のようでした。
なので、正直ちょっと身にならない本になってしまいました。
ただ、ふーんと思ったのは、
「負けてはいけない」とか「やればできる」と思ってしまっている人は
反面、自分はなんでも「勝てるんだ」「出来るんだ」と傲慢な考えを持っているとか、
「いまがすべて」と思っている人は長期的大局的視野に欠けているとか
けっこう突き放した書き方までされています。
確かに、マジメで頑張り屋さんでメンタルになっている人に
「頑張って」は禁句ですから
逆にこのような突き放した言い方もありなのかもしれません。
それとこれはこの本の本筋のところではないのですが、
「働かざるもの食うべからず」という言葉についての説明が出てきます。
なんでもこの言葉は、社会主義国家を目指したかつてのソビエトで、
指導者レーニンが資本家の不労所得と闘うために宣言した言葉なんだそうです。
株や為替や仮想通貨などでマネーゲームしている資本家や
莫大な親の資産で贅沢している貴族に対しての批判であって、
きちんと労働した対価でリタイアしている人に対する言葉ではなかったのですね。
しかも社会主義から出てきた言葉ですから資本主義の日本では見当違いの言葉です。
もし「働かざるもの食うべからず」と言われるようなことがあったら
このウンチクを語って撃退したいと思います(笑)
って、そんなこと面と向かって言われることもまずないでしょうけどね。
それでも、この部分だけでもこの本を読んだ価値があったかな。。。
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コメント
レーニンだったのか
それはいいことを聞いた。
昔風の言葉使いなんで江戸時代とかかと思い違いしてた。
投稿: deefe | 2018-08-29 09:17
>deefeさん
裏付けはありませんがこの本にはそう書いてありました。
誰がいつ訳したとかも分かると信憑性が増すんですけどね。
投稿: JET | 2018-08-29 09:43