プラモ製作(54) ニッサンR381
元々はエンジン内にモーターを仕込んだモーターライズ・キットとして
設計されたものをリニューアル時にその部分を省いたキットのようで
電池ボックスらしき残骸やその蓋などもそのままになってます。
そんなわけですから、サスペンションなどを含めて構造的にも原理的にも
実車を模して再現されているディスプレイ・キットではありません。
コックピット内もエンジンなどもかなりデフォルメしてあるようで
大きなプラモデルだからといってその分細部まで再現されているわけでもありません。
つまり、かなり大味なキットということですね。
ビカビカのメッキパーツがやたら多いことからも
なんだか’60年代のアメ車に通じるような印象も受けますね。
そもそも、R381は1968年の第5回日本グランプリで登場した
グループ7レーシング・マシンなわけですが、
当時小学校に上がるかどうかくらいの田舎のはなたれ小僧だったボクには
そんなレーシングカーの世界とはまったく無縁でしたから
このマシンについてさしたる思いも縁もないのです。
なのに、何故こんなプラモデルを買ってストックしていたのでしょう???
作りだして気が付きました。
このマシンはエアロスタビライザーと呼ばれる
左右別体の可変式のリアウングが備わっていて、
このキットではそれが可動することになっているのです。
おそらく、そのメカニズムに興味というか面白そうというだけで
このキットを買ったのでしょう(笑)
ならば、それ以外の部分にはこれまたあまり拘ることなく
簡単に製作してしまいましょうかね。
やはり50年近く前の金型設計のプラモデルということで
タミヤといえども当時はこんなレベルだったのねと思うとともに
いくらリニューアルとはいえバリや歪みなどはそれなりに多いです。
なので、各部の合いの悪さとかも出ちゃってますし
さらに塗装の色合いまで各パネルで不揃いになってしまって
チグハグ感が酷い出来になってしまいました(汗)
それでも、上下別パーツになっているフロントカウルや
これまた後端が別パーツになっているリアカウルなどの合わせ目は
いちおうパテ埋めして水研ぎでスムージングしたりと
最低限のことはやったつもりなんですけどね。
ビカビカのメッキパーツにしてもちょこちょこと部分的に
上から薄く塗装をしてみました。気分の問題程度ですけどね。
パイピングなどを施したりすればグッとディテールアップするんでしょうけど
面倒なのでやりませんでした。
なお、肝心の(?)エアロスタビライザーですがこんな感じです。
右コーナーを想定して外輪側の左側をドライバーで押してみると
リンク機構によって赤矢印のように押されて内輪側の右側のウイングが立って
ダウンフォースが増えて内輪の接地荷重を確保しようということになります。
実際のコーナリングでは左側のウイングは水色矢印のように引っ張られて
左側ウイングは水平方向に動くことになるわけですね。
でもでも、実車は油圧作動だったそうですから
これとは作動メカニズムがまったく違うんですけどね。
現在のレギュレーションでは可変エアロパーツは許されてませんが、
一度ラジコンカーとかで効果検証してみたい気もしますなぁ。
あくまでも妄想だけなんですが…
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