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新書「シャーデンフロイデ」を読了

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幻冬舎新書の「シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感」
中野 信子 著を読み終えました。

シャーデンフロイデとは誰かが失敗した時に
思わず湧き起ってしまう喜びの感情のことだそうです。
もともと相手に妬み(ねたみ)の感情を持っているとこの喜びはさらに強くなります。
「ざまぁみろ」とか「いい気味だ」と叫びたくなる時の感情ですかね。

こんな感情を露骨に表せばその人の人間性を問われかねませんが、
著者によれば人間は誰でも「シャーデンフロイデ」の感情を持っていて
むしろそれこそが人間性の本質であると言っているのです。

ただ、著者は人によっては
「自分がそんな気持ちを持っていることを、他の誰かに知られたくはない、
 自分にそんな感情があるなんて、受け入れがたい。
 そんな抵抗感が心のどこかに生じてもおかしくはありません。」
と、ことわりを入れてはいますが、、、

幸か不幸かボクはひねくれているというか聖人でもあるまいし
人間なんて誰だってそんなものだよなと悟ってますから
別段この本の内容に抵抗なく読み進めることができまたね。

 

この本によれば、「シャーデンフロイデ」は脳内ホルモンの
オキシトシンにより生まれ増幅されるのだそうです。
オキシトシンは幸せホルモンとも言われていて
女性なら性交・出産・授乳の際に分泌されますが
それ以外でも安らぎ、癒し、愛、絆という状況で分泌されるそうです。

そんな“美しき”オキシトシンが“醜い(?)”シャーデンフロイデも
引き起こすというのですからにわかには信じがたいことです。

 

結局のところ、人間は向社会性生物として進化してきたため
集団を存続させるべく安らぎ、癒し、愛、絆などが重要視され
その際にオキシトシンが分泌されて幸せ・喜びを感じるのですが、
一方で集団内の異端者は排除しなければならないし
集団外の何者かも排除しないと集団の存続にはマイナスですから
その排除が達成した際には同様にオキシトシンが分泌されるというわけです。

人間の脳がそのような構造・機能になっているのであるから、
だからこそ「いじめ」「ネット炎上」「不倫騒動バッシング」はなくならないし
「テロ」も「戦争」もなくならないというわけです。

 

働かずにノホホンと生きているボクがこのブログで言いたい放題言ってたりすると
世間のシャーデンフロイデの対象にもなりかねませんから
少しは留意した方が身のためかもしれませんね。

もっとも早期リタイアなんて世間からはあまり羨ましがられないでしょうから
妬みの感情も抱かれないでしょうから心配は要らないのかも。。。

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