リタイア後の資金計画~覚悟する
リタイア後の資金計画の考え方について前回の現状把握編では
①総資産額、②年間収入、③年間支出、④退職金額、⑤年金額
の5項目を事前に把握しておくようにしたと書きました。
④退職金額と⑤年金額はあくまでも予定の金額ですし
それを見積もるには何歳で退職するかによって変わってきますから
この時点では当然ながら退職する年齢を決めているということになるでしょう。
退職年齢が決まっているのならば、①~③の情報から
①’退職時の総資産額(退職金は除く)もボーナスの大幅増減など
不確定要素もありますがおおよそ推定できるでしょうから計算しておきます。
ボクの場合は退職年齢を55歳とほぼ決めていましたが
人によっては資金計画の如何によって退職年齢を決める場合もあるでしょう。
その場合は幾つかのパターンでシミュレーションする必要がありますね。
さて、このように①~⑤、と①’の金額が把握できたら
次の2つの基本的なことを決めました。
決めるというより覚悟したと表現した方がいいかもしれません。
➊生存年齢、➋退職後の年間支出、この2つです。
➊生存年齢、つまり何歳まで生きるかは自分でコントロールできるものではなく
運命というか神のみぞ知るということになるのでしょうが、
これを決めないことには計画は立てられませんから
この歳まで生きれば満足という歳を覚悟するしかありません。
パートナーがいる人はなかなか決められないかもしれませんが。。。
日本人の平均余命(平均寿命ではない)を参考にするのも良いですが
それはあくまでも平均でしかないので、
長生きしたい人や長生きしちゃうのが心配な人は
もっと高齢までを設定しなくてはならないでしょう。
ボクは現時点での日本人男性の平均余命+αで切りの良い
85歳と設定しましたが、将来の医学の進歩やらいろいろ考えると
100歳とかそれ以上を想定する必要もあるかもしれません。
ここは人それぞれの考え方次第ですね。
ただ、いちおう、もしも設定したよりも長生きしちゃったらどうするのか、
つまり長生きリスクについては別途考えておいた方が良いでしょう。
85歳まで生きると設定したからといって
85歳になったら自殺するわけにもいきませんからね。
結論から言えばボクの場合は万が一長生きしちゃったら
年金だけで慎ましく生きていこうと思ってます。
できればそのために年金繰り下げ受給をしておこうかなと。
日本の年金制度が破綻してたらその時はなるようになれ!と。
➋退職後の年間支出を決めるということは
退職後の生活レベル=退職後・老後にどんな生活をしたいのかということです。
海外移住や田舎暮らしとか今までと全く違う生活を夢見るなら別ですが、
おおかたの人は生活環境が激変するほどのことはないでしょう。
となると前述の現役時代の③年間支出が参考になりますし
おそらくそれとそんなに変わらないと考えていいでしょう。
リタイアしたからといって生活レベルは急に変わらないですし
変えられるものでもないと思います。
ですから現役時代の年間支出は何年間にも渡って
しっかり把握しておくのが良いわけです。
そして、もしリタイア後の年間支出を抑えたいと考えるのであれば
現役時代からその年間支出の生活レベルを実践しておくことをお奨めします。
これについてはまた別記事にしたいと思ってますが
少なくともボクの場合は早期リタイアの準備として貯金することよりも
このリタイア後の生活レベルの圧縮への意識が大きかったです。
というわけで、本日はこの辺で。
次回は計画を立てる時の基本的なスタンスについて書くつもりです。
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