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AKB38の左足ブレーキ対応改造を断念

意外に思われる方もいるかもしれませんが
ボクはクルマのミッション形式についてあまり拘りがありません。

クルマ好きを自称するような方々の中には
未だにマニュアル・トランスミッションしか選ばないと断言する人もいますし、
自動車評論家とかの肩書きを持つ人の中にも
ユーザー目線ではなく単なる個人的な好き嫌いなどで
やれCVTはダメだとか(シングルクラッチ)AMTはダメだとかと
決めつけて論じる人も多いですよね。

もちろん、それぞれの形式には長所・短所があるのは事実ですし
クルマの用途や性格や運転の仕方に対して適・不適があるのも事実です。
極限の世界で使うようなクルマ(マシン)ではその適・不適が
勝敗や生死を分けるようなこともないわけではありませんが、
日本で普通にクルマを使う分にはミョション形式が決定的に
クルマの良し悪しを決めるものではないでしょう。

ですから、ミッション形式を理由に好きなクルマに乗れないなんてのは
とても残念なことだしもったいないことだと思っています。

そんなボクですから、AKB38こと元赤帽仕様のサンバーについても
たまたま中古車市場で見つけたのがAT仕様だったので
そのままこれを受け入れて購入したわけです。

そりゃぁ、MTの方が燃費が良いでしょうし、
加速やドライブフィールはダイレクトでしょうし、
故障の心配も少なくメンテナンスも楽でしょうけど、
ATの方がイージードライブなのは確かです。
特に渋滞となると圧倒的にATの方が楽ですね。

 

ところで、ボクはATというか2ペダル車はいつも
左足でブレーキ踏んで運転しています。

運転免許取って学生時代にバイト先で初めてAT車を運転した時も
無意識に左足でブレーキ操作していてその時はギクシャクしてましたが、
その後は意識的に練習してスムーズにブレーキ操作できるようになりました。

ここで左足ブレーキの是非は論じませんし
無暗に他人に左足ブレーキを推奨するつもりはありませんが、
きちんと練習すれば左足ブレーキはとても有効な運転方法だと
ボク自身は考えています。

また、一般道の運転で左足ブレーキを使うメリットとしては
①走りだしの微妙なトルク制御が可能なことと
②加減速の繰り返しの際のダイレクト感が得られることと
③咄嗟の際にもペダル踏み替えなくブレーキ操作が早い
ということになるかと思います。

ですから、MT車の場合はサーキット走行以外では左足ブレーキは使いません。
MT車なら①も②にも繊細なアクセル操作をすれば
(ターボ車以外では)ブレーキの補助は特に必要ありませんし
クラッチペダルを飛び越えて下半身を捩じって左足の踵を床につけて
ブレーキペダルを踏むのはやはり少々無理が生じますからね。

ところが、AKB38の場合、困ったことに左足ブレーキがほぼ絶望的なんです。

B180106_1
ピンク色の矢印で示したのがブレーキペダルです。
AT車のブレーキペダルとしてはとても幅が狭いですよね。
それもそのはずでMT車のブレーキペダルと共通になってます。

サンバーは前輪の前に座るキャブオーバー型となっていることもあり
※厳密にはエンジンの上に運転席があるのをキャブオーバーといいますが
黄色の矢印で示したステアリングのコラムシャフトが股の間を通ってます。
これが邪魔のためAT車だからといってブレーキペダルを大きくしたり
左側というか中央寄りに設置することが不可能になっているのです。
そして、このコラムシャフトが邪魔になってかなり危険な体勢をとらない限り
左足ブレーキをすることができないわけです。

と、ここまでははじめから分かりきったことだったんです。
ただ、ちょっと改造すればなんとかなるかなと高を括っていたんですよ。

MT車とブレーキペダルが共通ということは逆の意味では
AT車でもMT車と同様にクラッチペダルが付けられるということです。
なので、クラッチペダルを拝借してきて取り付けて
ブレーキペダルと橋渡しして一緒に動くようにすれば
左足でクラッチペダル改めブレーキを操作できるようになるはずです。

ところが、実際にその改造をやってみようとしたところ…
上の画像の赤い矢印で示した車体構造体が邪魔になって
クラッチペダルとブレーキペダルの橋渡しが出来ないんですよ。
下手にやるとその構造体に当たってブレーキを十分に
踏み込めないなんてことになったら事故を起こしかねませんからね。

かといってこの構造体はコラムシャフトを支えているものでしょうから
無暗に削ったり移動したりすることも出来ません。
そりゃぁちゃんと強度・剛性を計算して新たな構造体を設計・製作して
溶接などして取り付ければ可能性はなくはないですが、
ちょっとおおごとになり過ぎてしまいます。

クラッチペダル側にもマスターシリンダーを付けて油圧回路で繋いで
ブレーキを作動させる方法も考えられないわけではないですが、
それも結構おおごとですし、なにより
それは明らかなブレーキの違法改造になっちゃいますからねぇ。

 

というわけで、左足ブレーキが出来るように改造するのは断念しました。

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