プラモデル製作(41) ホンダ・シティR
前作品ではカイジューと合体するというなんともシュールな
シティ・ターボを作ったわけですが、
もう少しまともに初代シティを作ってみましょうということで
今回はこちらのプラモデルを製作することにしました。
有井製作所の1/24スケールの’82 ホンダ シティ Rです。
1/24としてはやや大きめの箱になってますが
中身はスカスカでこれで定価1800円ですから
大昔に買ってストックしていたのではなく
最近になってから購入したものだと思われます。
ひとつのビニール袋にすべてのパーツが一緒くたに袋詰めされていたのですが、
開けてビックリ玉手箱ではなくて、ほんとうに仰天しましたよ。
まさに違った意味でなんじゃこりゃぁです。
どこもかしこも大量のバリ。バリの海というか大洪水というか…
ボクはプラモデルを買う時に製造ばらつきなどに対して
神経質に厳選して買うようなことはせず
ある程度は許容するつもりではいますが、
これは酷すぎますよ。
単なるバリなら削り取れば済むのですが
ヒケて穴になっている部分が幾つもあったり
歪んでいるパーツやそもそも合わない設計と思しきものがあったりと…
もともとこのキットって、今や倒産しちゃったどこぞのメーカーが作った型を
安く譲り受けてリニューアル商品として世に出したものなのかもしれません。
有井ってのはそういうのが得意なメーカーですからね。
それにしてもなんというかプラモデルそのものに対しても
モデルとなった実車のシティに対しても
これっぽっちの愛情や情熱すら感じられない酷いプラモデルキットですなぁ。
大袈裟に聞こえるかも知れませんが
メイド・イン・ジャパンのプラモデルとして
これは日本のモノづくりの恥・日本の恥ですよ。情けないですよ。
そんなわけで、もうビニール袋を開けた瞬間から
テンションだだ下がりであまり身締めて作る気力が湧いてきませんでした。
さらに、例えば付属のタイヤは何故か215/70VR14と刻印された
極太タイヤでこれまた付属のホイールにはまともに嵌らないものですから
裏側にあたる部分をごっそり削って見た目適正な幅にしたり
ホイールとタイヤの間に詰め物をしたりと苦労させられました。
またシャシーが歪んでいるのか車高も一輪だけ浮いてしまい
カタチンバ状態になってしまうので
これまた切った貼ったの加工をせざるを得ない事態に。。。
そんなこんなでやっと、そしていちおう完成です。
リアハッチは開閉式になっているのですが、
組立説明書でもメーカー自ら「接着した方がしっかりします。」なんて
自虐的に書いているくらいですからがっちり接着しました。
ボディカラーは朱色に近い赤にしましたが
本来のシティの赤はもっと濃い赤のようでしたかね。
モトコンポも付属していたのでこちらは比較的珍しい白にしました。
というか面倒くさくなったので塗装してません(汗)
さて、実車の初代シティは1981年発売ということで
ボクが大学1年の時ということになります。
ボクは大学時代は自動車部の半幽霊部員だったのですが
この当時は新車発表などの際に地元の大手ディーラーが
大学の自動車部員向けに試乗会を開いてくれることがありました。
初代シティもそんな試乗会で運転した記憶があります。
自動車部員ですから学生の多くはラリーやダートトライアルなど
モータースポーツのベース車としてどうかといった興味を抱きつつ
どうせ貧乏学生には新車で買うのは無理ですから冷やかし半分で
試乗することになるんでしょうけど、
ボクはなんとなくこのシティを新しい実用コンパクトカーとして
ボクなりに作り手目線で見ていて良いクルマだなぁと感じていましたね。
ホンダって時々こういう良いクルマ出すんですよね(笑)
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コメント
>ホンダって時々こういう良いクルマ出すんですよね(笑)
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投稿: TOMO | 2018-01-13 20:27
>TOMOさん
真に良いクルマ、エポックメイキングなクルマって
そんな簡単に創れるもんじゃないですから、
尊敬の意味を込めての一文とご理解くださいませ。
投稿: JET | 2018-01-13 20:57