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新書「日本列島100万年史」を読了して

B170901
ブルーバックスの「日本列島100万年史」山崎晴雄・久保純子著を読みました。

えっ、あの元NHKアナウンサーの久保純子がこんなの書いてるの?
と一瞬とまどいましたが…くぼすみこ という別人でした(笑)

100万年史とありますが、いきなり100万年前の日本からはじまるわけではなく
1900万年前~1500万年前くらいに日本海ができて
大陸から日本列島が分離形成されるくらいから話ははじまっていますが、
それでも新生代第4紀と言われる260年前くらい以降、
氷期・間氷期が繰り返され人類が進化し世界的に広がっていた時代以降を
中心に書かれています。切りの良いところで100万年としたのでしょう。

ですから、日本列島がどのように形成されていって
今のような弓型の形になっているのか
その山・谷・川・平野などなどの地形になっているのかなどを
プレートテクトニクス理論や火山活動や海・河川による浸食等の理論で以って
説明してくれています。

日本列島全体を俯瞰した章のあとに
各地方ごとにその特徴を具体的に説明している章もあり
また地震や火山噴火のメカニズム等にも言及していたりして
なかなか興味深い内容のものでした。

ここでそれらを書いてしまうとネタバレになってしまうのですが、
幾つか意外だったというか自分が思い込みをしていたことを紹介しておきましょう。

まず、旧石器人が日本列島に渡ってきたのは
氷期(寒冷期)に海が凍ってその氷の上を移動してきたと
小学校で教わった気になっていましたが(恥)、
氷期になると海水面が低下して(温暖化で海水面が上がるのと逆)
大陸とほぼ地続きになったので人や動物が移動してきたんですね。

また、関東平野がなぜ広いのかについては
富士山や浅間山などの噴火の火山灰が降り積もって出来たと
これまた小学校で関東ローム層という言葉とともに教わった気になってましたが(恥)、
基本的には3つのプレートの衝突・潜り込みという条件によって
もともと広い平野が形成されるようになっていたということです。

昔、小学校で教わったと思っていたのはボクの勘違いだったのか
それともその当時はそんな説だったのかよく分かりませんが、
まっこれで少しは恥ずかしくない知識を得たかなと思います(笑)

 

それにしても100万年前のことを“さも見て来たか”のように
それでいて理論的に科学的根拠をもってここまで説明できるとは。。。
科学の進歩に驚かされますねぇ。

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コメント

神流町の恐竜センターに今年のGWに行ったのですが、恐竜も化石から
鳥のような羽が生えていたらしいとか、どんどん解明されてきてます。
見てきたかのような解説は当然ありました。
http://www.dino-nakasato.org/

その自信はどこから生まれるんでしょうね。

投稿: 並さん | 2017-09-09 22:46

>並さん

恐竜はカラフルな色までつけられてもっともらしくCG映像になってますしね。

まぁ、地球のことも宇宙のことも人体のことも実は全然分かってなくて
これからも定説は覆されて新説が出てくるんでしょうねぇ。

投稿: JET | 2017-09-09 23:29

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