新書「『官僚』の真実」 髙橋洋一著を読了
また、この本に関しても帯には“森友学園問題”、“加計学園問題”、
“「忖度」とは、いったい何だったのか”などとタイムリーな言葉が載ってますが
これとても特に政治問題に対して一家言あって故に
この本を読んでこのブログで取り上げるというわけではありません。
というか、このブログで政治論争をするつもりはありませんので
その手のコメントは控えていただければと思っています。
実際にこの本の中身でも確かに冒頭部分では
“森友学園問題”や“加計学園問題”について詳しく触れていますが、
全体を通じての内容は元財務省官僚の内部暴露本のようなものになっていて
そういう意味で面白く読むことができました。
“森友学園問題”にしても“加計学園問題”にしても髙橋洋一氏は
真相は官僚のミス(手抜き?)と隠蔽体質と内部対立が原因であると指摘しています。
ここでいう内部対立とは規制緩和反対派と規制緩和推進派(少数派?)との抗争であり
規制緩和反対派は既得権益にしがみつき天下りを重視する官僚ということになります。
そんなことは昔からよくいわれていることでありますが、
この本ではその手口のあれこれが暴露されているわけです。
まぁでもだいたいそんなところだろうと想像の範囲ではあるんですけどね。
最後の章では脱・官僚主導に向けて
天下り根絶、歳入庁の創設(税と年金の徴収一本化)、道州制導入などの
提言がなされていますが、まぁなかなか難しいでしょうねぇ。
そもそも官僚政治は自民党長期政権時に作り上げてきたシステムですからねぇ。
かといって政権交代しても官僚政治が機能不全に陥るだけでしたし。。。
それにしても、“森友学園問題”も“加計学園問題”も確かにそれ自体は
髙橋洋一氏がいうように官僚が原因であるのかもしれませんが、
事の根っこというか一番きな臭い部分は日本会議なんですけどねぇ。
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