「健康診断は受けてはいけない」を読了して
近藤誠著の文春新書「健康診断を受けてはいけない」を読みました。
以前に紹介した「がん治療の95%は間違い」と同じ近藤誠著ですから
ここでいう健康診断についてもがん検診などが中心となってますし、
内容的には重なる部分も多々あります。
要約すれば、健康診断を受けるほど病気になって早死にするぞということです。
一般的な日本人の常識からすれば何をバカなことを言っているのか
という感覚になるかもしれませんが、
個人的にはその通りだと同意できる内容になっています。
先ず、海外で実施された比較試験、
つまりある特定の検診を受けた群と何も受けずに放置した群とに分け
何年もの追跡調査をしてその後の病気・生存率を比較するわけです。
そういう比較試験のほとんどが検診は無益であるとの結論に達しています。
つまり検診してもその病気の予防もできず健康・長寿に有効にならなかったと。
しかも、多くの検診ではかえって寿命を縮めている有害なものになったと。
故に欧米ではそういうエビデンスに基づいて
検診は実施しない流れになっているのに対して
日本では相変わらず厚労省指導の検診の推奨・義務化になっていると。
では、どうして検診が寿命を縮めることにつながるのかというと、
ひとつには検診による被爆(CTや胃バリウムはかなりの被爆)も原因ですが
検診結果のなんらかの著変による精神的ストレス
そして投薬、手術などの医療行為が患者(にでっちあげられた人)を
肉体的・精神的に弱らせて寿命を短くしてしまうということです。
その中には抗がん剤の副作用で死ぬ人や
(良性の)がんの治療ががんの悪性化の引き金になって死ぬ人もいるとのことです。
認めたくなくても医療関係者は善人ばかりではありません。
それどころか、医師も病院経営者も製薬会社も医療検査機器メーカーも
みんな慈善事業ではなく営利目的で活動しています。
だから、なるべく高額な医療検査機器をたくさん買ってもらいたいし、
買った病院・検査施設はなるべくその稼働率を上げたいし、
また検査の後も病院に通ってきて欲しい(=病人あつかいにしたい)し
薬もたくさん買ってもらいたいのは医療機関も製薬会社も同じです。
だからこれらがグルになってあの手この手で医療地獄に
引きずり込もうとしている、その入口が健康診断というわけですね。
ボクはまだ会社に籍があるので今年度の健康診断を受けなければなりません。
正確な表現をするなら、
ボク自身に健康診断を受けなければならない義務があるのではなく
会社がボクに健康診断を受けさせる義務があるのですけどね。
どのみち最後になるのでいやいや受けるか
それとも頑として拒否して退職まで逃げ切るか…
どうしたものかな。。。
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コメント
血液検査だけはほしいです。項目足りないけど。
投稿: siro | 2017-07-26 21:08
>siroさん
個別の目的がある場合は、
それだけ病院で検査してもらえばよいのではないでしょうか。
投稿: JET | 2017-07-26 22:21