プラモデル製作 (7) ジオット・キャスピタ
前回のミトスに続いて同じく1989年の東京モーターショーで
お披露目されていたのがジオット・キャスピタ(JIOTTO CASPITA)です。
このキャスピタはモーターショーで反響を問うコンセプトカーではなく、
ましてや客寄せパンダ的なドンガラ・ショーモデルではなく、
量産を前提としたいわゆるスーパーカーとして開発されていたものです。
まっ結局はバブル崩壊とともに世に出ることなく消えちゃいましたけど…
その1989年の東京モーターショーを見に行った時に撮った写真が
ありましたので載せておきましょう。
ミトスもありましたが、全体が写っておりませんでした(汗)
いちおう、もう少しジオット・キャスピタについて解説をしておくと、
ワコールの出資でジオット社が作られて童夢が開発・製作を担当し
富士重工(スバル)とイタリアのモトーリモデルニ社が共同開発した
水平対向12気筒エンジンを搭載するというものです。
このエンジンはもともとF1用として開発していたものですが、
共同開発なんてなってますが実際には技術的にも製作面でも
スバルはまったく関与してなくてカルロキティ博士の全面的な設計・開発に対し
スポンサーという位置づけでしかなかったですね。
それでも当時STI(スバルテクニカインターナショナル)に在籍していたこともあり
三鷹でこのエンジンを見たことはあります。
ありますが、このエンジンを回せるEDM(エンジン・ダイナモ・メーター)も
あるわけではないのでただただ眺めていただけです(笑)
まぁこのエンジン、F1参戦(関与)、そしてこのキャスピタに関しては
スバルおよびSTI としては恥部みたいなもんですから
このキャスピタのボディサイドに「POWERD BY SUBARU」とあるのは
苦々しくもありまた今となっては微笑ましくもありますね。
そんなジオット・キャスピタですがフジミから1/24プラモデルが出ています。
今回はこれを製作してみました。
エンジンフードというかリアカウルは開きませんので
エンジン部分も上からリアウインドゥ越しに見える分だけしか再現されてません。
水平対向(実際は180度V型)12気筒ですが
ヘッド部分や吸排気系も見えないのであまりエンジンらしくないですね。
基本的にはこのエンジンと同じはずです。
これは2009年のクラシックカーin桐生で展示したあったものです。
サスペンションなどもそれなりに再現されているようなのですが、
完成しちゃうとほとんど隠れちゃって見えないのが悔しいですかね。
令によってJET-PHOTO の方にもう少し詳細な画像を載せています。
今回のジオット・キャスピタはこちらの「スバル」から見ることができます。
しかし、こうしてみると当時のグループCマシンに似ているようで
スーパーカーとしてのオーラとか艶やかさは少々物足りないかなと感じます。
バブルが続いていたとしても商業的に成功したかどうかは…
それにしてもこのジオット・キャスピタ、なんでも
童夢の林みのる氏、ワコールの塚本社長、富士重工の高岡祥郎氏が
銀座で酒呑んでいて話が盛り上がったのが発端だというそうですから、
まぁなんというノリだったんでしょうかねぇ。
やはりバブリーだったんでしょうね。
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