プラモデル製作(10) プジョー403
今回製作したプラモデルはエレール(Heller)社の
プジョー403というなかなか渋いモデルです。
エレール社のプラモデルを作るのはおそらく人生初体験のはずです。
そもそも Heller をエレールって最初読めませんでしたから(汗)
プジョー403ってボクの中ではイメージが湧きません。
実車を見たことってあるのかなぁ、記憶がありません。
FBM(フレンチブルーミーティング)などで見かけたのかも知れませんが。
それなのに何故これを買ったのか覚えていませんが
エレールのこの手のプラモデルはクルマ関連のイベント会場で売られていものを
ちょいちょい買っていたのでその一環で珍品として入手したのでしょう。
このエレールのシリーズは1/43スケールとなっていて
全長10cmほどとカープラモデルとしてはかなりちっぽけなモデルです。
1/43というとミニカーの主流となっているOゲージと同じ大きさですね。
箱はテープ留めしてあったので今回初めて中を覗いてみました。
予想通りの痺れちゃうような中身でありました。
何が痺れちゃうかって、まず小さな箱にすっかすかの部品点数。
ほんの僅かなクリアーパーツ以外は青一色の成型色パーツ。
メッキパーツもなく、タイヤですらゴムではありません。
ホイールとタイヤが一緒になったものを表裏貼り付けて色で塗り分けます。
さらに各パーツはバリ、パーティングライン、ヒケなどのオンパレード。
こりゃもう細かいことは気にせずに適当に作らないと
次から次へと気になりだして無限ループに陥りそうです。
さらさらっと作ってしまいましょう。
いちおう外観の目立つバリとパーティングラインだけ消して水研ぎして
それでも塗装はせずに成型色そのままで行くことにします。
本当はもう少しトーンを落とした渋い色にしたいところですけどね。
A4一枚の白黒の組立て説明書は当然ながら日本語ではありませんが
そもそも全体の注意書き以外は言葉での説明はありませんので
絵を見て理解できるのですが、塗装の色指示が塗料番号だけなので
こればっかりはさっぱり分からずネットで照合する必要がありました。
そしてほぼ1日でちゃちゃっと作っていって、
ウインドゥガラスはめてからボディとシャシーを組み合わせれば完成…
しかし、ウインドゥガラスがはまりませんorz
前後・サイドと一周分が一体となったウインドゥのクリアパーツが
ルーフの長さと合っておらずかなり長いので
ルーフとの間に隙間ができてしまうのです。
いやーさすがにこれには閉口しましたよ。
型の精度がうんぬんではなく明らかな設計ミスでしょうね。
仕方ないのでセンターピラーに隠れる部分にて
ウインドゥのクリアパーツを前後に切り離して別々に取り付けました。
クリアパーツは硬くてひび割れしやすく万一ひび割れしたら一巻の終わりなので
糸鋸使って切っていくのは相当に神経使います。
高価な超音波カッターとか持っていれば楽勝なんでしょうけどね。
ちなみに、クリアパーツ以外のパーツは他社のものに比べて
ものすごく柔らかい材質を使っているようで、
デザインカッターナイフでスルスルと切ったり削ったりできます。
これがエレールの全モデル共通の特徴なのか
この1/43シリーズだけのものなのかはまだ分かりませんが。
そんなこんなで最後は苦労させられましたが完成に漕ぎつけられました。
他のスケールのプラモデルと同様な画像サイズにするとかなり粗が目立ちますが、
1/43スケールなりとして見ればまぁ自己満足できるレベルにはなりました。
ちなみにこのプジョー403はプジョーとして初めて
ピニンファリーナにスタイリングを委託したクルマだそうです。
1955年発表という当時はかなりモダンなスタイリングだったのですかね。
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