フレンちっく
ケロっぴ こと カンパーニャ T-REX はカナダのカンパーニャ・モータース製です.
エンジン,ミッション,メーターなんかは日本のカワサキ製ですけどね.
カナダは北米としてアメリカ合衆国とひとくくりにしちゃうこともあるわけですし,
当然隣国としてアメリカ合衆国の影響を色濃く受けているのは事実ですが,
それでもやはりカナダの人と接する機会があると
(といってもボクは極僅かの機会しか今までありませんが)
やはりアメリカとは違う文化を感じます.
カナダは元々はイギリスとフランスの移民・植民地から独立・合体した国です.
ということもあり,今でもフランス語と英語の両方が公用語となっています.
さて,カンパーニャ・モータースですが,実はこの会社についてもあまり情報がなく,
色々と調べても結局は以下の記述がほぼ全てという感じです.
F1ドライバーのジル・ビルヌーブのメカニック(トップエンジニア,友人)であった
ダニエル・カンパーニャ(Daniel Campagna)氏が作った会社で,
カナダのケベック州モントリオールにある.
ケベック州はカナダで唯一フランス語のみを公用語としている州であり,
そのケベック州最大の都市がモントリオール(州都はケベックシティ)で,
そのモントリオールは「北米のパリ」と呼ばれるほどフランス色の強い都市です.
フランス語圏の人口がパリに次いで世界2位というくらいだそうです.
ダニエル・カンパーニャ氏ってのも名前からするとフランス系でしょうし,
ビル・ジルヌーブもフランス系です.
何が言いたいのかというと,要は カンパーニャ T-REX も
なんとなくフランス風というか,フレンちっくな感じも嗅ぎ取れるかなと.
なので,フランス車のイベントに出て行っても邪険にしないでねと(笑)
ちなみに,メーター内のマルチファンクション液晶にはフランス語が表示されてます.
といっても,これもカワサキZZR1400の流用ですし,
英語/フランス語が切り替えられるようになっているわけですが,
それでも最初からフランス語表示になってましたよ.
それもあって,表示内容や操作方法がよー分からんけど(笑)
現在のカンパーニャ・モータースがどういう状態になっているのか,
未だにダニエル・カンパーニャ氏が握っているのかどうか,
実はそこがよく分かりません.
不確かな情報では,一度破産して経営陣も変わっているようで,
最近では,ハーレーのエンジンを積んだV13Rという
いかにもアメリカンな雰囲気のモデルを出していたり,
T-REXよりもラグジュアリー(?)なBMWの6気筒エンジン載せたりと,
どうも最初の志とは違った方向に向かってしまっているように感じます.
トヨタの“カンバン方式”で製造してるなんて話もあるみたいですし.
フレンちっくでもないし,商業主義的な臭いがかなりします.
このことは個人的にはちょっと残念な気持ちです.
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