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路側帯

ボクが自動車通勤する場合は,
会社指定の駐車場から会社の門まで約500mを徒歩で移動します.
そこから自分のデスクまではまた300mほど歩くんですけどね.

その途中の道路が北関東の田舎にしては結構細い道なんですが,
朝の通勤・通学時間帯だとそこそこの人,自動車,自転車が通ることになります.
今,社内でホットな話題は歩行者の方なんですが(謎),
それはまたほとぼりが冷めた頃の話題として,
今日は自転車の方を話題として日記に書きます.

この動画はそんな通勤時間帯の日常茶飯事の出来事です.
毎度のことなのでマヒしてしまって怖さとか怒りとかナニもないです.
というより,ほんとはもっとヤバイ自転車乗りはいっぱいいるのですが,
なかなかここぞという動画が撮影できてないだけですが.

A120623_11
この道,いちおうセンターラインらしき跡がありますが(笑),
両側ともに歩道はなく白線が引かれているだけのものです.
この白線から外側の部分は「路側帯」というんですね.
ちなみに,縁石などで区画された「歩道」がある場合の
車道と歩道の間に引かれた白線から歩道との間の空間,
あれは「路側帯」ではなく「路肩」ですので混同しないようにね.

で,この「路側帯」,いちおう自転車も走って良いことになってます.
普通自転車以外の自転車も,リアカーも人力車も馬も軽車両は走ってOKです.
しかも,左側通行の義務もありません.
なので,この後方から来た自転車は路側帯内を走っていれば,
その点においては合法です.

しかし! だからと言って,自転車で縦横無尽に走って良いわけじゃないんだよ.
自転車は原則として車道の左側端に寄って走ることに決められています.
なので,自転車通行可の歩道と同様に路側帯内では
歩行者側に絶対的優先権があるのです.
歩行者がいる場合は徐行の義務があります.(歩道は常に徐行です)
必要な場合は即座に一時停止して歩行者を優先する義務があります.
当然ながら,路側帯内で歩行者と自転車が交通事故を起こせば,
ほぼ100%自転車側が過失責任を負うことになります.

 

ちなみに,歩行者は路側帯や歩道のどこを歩こうが勝手です.
外側寄りでも真ん中でも内側(車道側)寄りでもOKですし,
車道に対して右側の歩道等でも左側の歩道等でもOKです.
並んで歩いてもOKです.
「人は右側通行」というのは歩道や路側帯の無い道(砂利道とか?)や
十分な幅がない(およそ1m未満)路側帯だけの規定です.
ちなみに,蛇足ながら弊社敷地内では(事務所廊下も)人も左側通行ルールです.

路側帯や自転車通行可の歩道を自転車で走っていて(当然ながら徐行で)
歩行者によって思うように走れない状況になったら…
この学生さんは,自転車が本来通行すべき車道を走ることにしたんですね.
しかし,この瞬間から車道の右側通行,つまり逆走という
極めて危険で重大な道交法違反を犯すことになってしまっているわけです.
たとえ,車道に出るときになんらかの合図を出していたとしても
(たぶんやってないでしょう),右側通行を犯してしまっては無意味です.
さらにその後に斜め横断までしてしまってます.合図も無しで.

この学生さんのとるべき行動は,
①歩行者の後ろで転ばないように低速走行する
②自転車から降りて自転車を押して歩く
③車道を(直角に)横断して車道左側を走行する
 ※左側路側帯は幅員が狭く歩行者もいるので基本的に自転車は走行不可です.
のいずれかとなります.
当然ですが,チリンチリンとベルを鳴らして歩行者をどかそうとすることは出来ません.
そんなことされたらボクはタダでは済ませませんよ(苦笑)

だからさ,最初から車道左側走行しなさいってことだよね.

 

でもさぁ,路側帯は自転車で右側通行でも左側通行でもOKという法律は見直したいよね.
原則,自転車は路側帯通行禁止.
幅3m以上で,自転車通行可の指定がある路側帯に限り左側を通行可,
ただし,徐行(約10km/h以下).
それでもなんらかの理由があって通りたいなら押して歩く.
このように改正して欲しいねぇ.

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