アルフィーネ１１

“フー太郎” ことボクのキャノンデール・フーリガン３は，
標準のスラム（ＳＲＡＭ）製内装３段ハブ「ｉ－Ｍｏｔｉｏｎ ３」に替えて
シマノ製内装１１段ハブ「アルフィーネ・インター１１」にしてあります．
シマノ製アルフィーネには内装８段ハブもありますが，
それらの違いを比較してみたいと思います．

ギヤレシオは以下のようになってます．
ちなみにシマノのママチャリ用３速（小エビはコレ）もスラムと同じギヤレシオです．
　
　　　　　　　　　１１段　　　　　　　８段　　　　　　３段
　　１　速　　　０．５２７　　　　０．５２７　　　　０．７３３
　　２　速　　　０．６８１　　　　０．６４４　　　　１．０００
　　３　速　　　０．７７０　　　　０．７４０　　　　１．３６０
　　４　速　　　０．８７８　　　　０．８５１
　　５　速　　　０．９９５　　　　１．０００
　　６　速　　　１．１３４　　　　１．２２３
　　７　速　　　１．２９２　　　　１．４１９
　　８　速　　　１．４６２　　　　１．６１５
　　９　速　　　１．６６７
　　１０速　　　１．８８８
　　１１速　　　２．１５３

これだけじゃぁ，各ギヤがクロスしてるのかどうかピンとこないので，
ステップ比を計算しておきましょう．

　
　　　　　　　　　　１１段　　　　　　８段　　　　　　３段
　１→２速　　　１．２９２　　　　１．２２２　　　　１．３６４
　２→３速　　　１．１３１　　　　１．１６１　　　　１．３６０
　３→４速　　　１．１４０　　　　１．１３８
　４→５速　　　１．１３３　　　　１．１７５
　５→６速　　　１．１４０　　　　１．２２３
　６→７速　　　１．１３９　　　　１．１６０
　７→８速　　　１．１３２　　　　１．１３８
　８→９速　　　１．１４０
　９→１０速　　１．１３３
１０→１１速　　１．１４０

１１段とか８段とかあると登坂用にローギア側のギヤを多くしたいので，
平地用の常用ギヤ段は１１段なら７～９速ぐらい，８段なら５～６速ぐらいでしょうか．
平地ではちょっとした登り勾配や向かい風や路面の荒れに対して
緻密にギヤを選んで効率の良いところを使いたいので，
その辺のステップ比は大きくない方が使いやすいと思われます．
ところがアルフィーネの８段はここのステップ比が１．２２３と一番大きいんですね．
実際に乗ってこの差が体感できるかどうかは別として，
夢想するにはこのステップ比の大きさは気になります．
その点，アルフィーネの１１段は完璧と思えるステップ比を実現しています．

ここがボクがアルフィーネ１１を選んだ決め手です．

そして，フー太郎はフロント・チェーンリングが４２Ｔと標準のままで，
リヤ・スプロケットは１８Ｔを選びました．
タイヤは２０インチ（４０６）×１．３５で周長は実測で１５１０ｍｍあります．

では，タイヤ径も含めたトータルでのフー太郎のギヤ比は
他のバイクと比べてどうなっているんでしょうか？
ペダル１回転で進む距離（ＧＤ値）を計算して比較してみましょう．

フー太郎：１速＝１．８６ｍ　１１速＝７．５９ｍ　レシオカバレージ＝４０９％
オルオル：インナ×１速＝２．５５ｍ　アウタ×１０速＝９．５３ｍ　　３７４％
プジョチャリ：インナ×１速＝１．６１ｍ　アウタ×８速＝７．８４ｍ　　４８６％
タイレル君：１速＝３．０８ｍ　９速＝７．００ｍ　　　　　２２７％
ビアンチェ：インナ×１速＝２．４２ｍ　アウタ×９速＝８．６１ｍ　　３５６％

オルオルのＧＤ値９．５３ｍなんてのは長く急な下り坂でしか踏めないギヤだし，
ビアンチェの８．６１ｍも全くと言っていいほど使わないギヤなので，
フー太郎とボクの脚の組み合わせではこのギヤ比がちょうどあっている感じです．
ローギヤの方はＭＴＢのプジョチャリに迫るくらいなので，
かなりな急坂でもクルクル戦法で登ることが出来そうです．
平地だと９速，ケイデンス８５ｒｐｍで３０ｋｍ／ｈなのでこれまたちょうどいい感じ．
まぁ，フー太郎で３０ｋｍ／ｈ巡航するかどうかは？？？ですが…

アルフィーネ１１，ちょっと値段が高くて重いですが，
十分なギヤ比設定，静かで，停まっていても走っていても変速できるし，
フロント／リヤの変速など面倒なこと考えなくてもいいし，
何よりも見た目がすっきりして，
こりゃホントに凄いもの作っちゃいましたねぇ，シマノさん．