ホイールスペーサー

ビーあんはそんなにぶっといタイヤを履いているわけではないですし，履きたいわけでもないんですが，
見た目のカッコとしてはやっぱり「ツライチ」に近づけたいですよね．

そこで，一番手っ取り早い方法として，５ｍｍのスペーサーを入れてみました．

まだまだ奥まってますねぇ．

この手のスペーサーってのは強度的にも振動面でも決して良いことはありませんし，
操舵ジオメトリも設計の意図からは外れてしまうので，
正直言って他人にはあまりおススメしないんですけど，まぁ自己責任ということですかね．

ホイールのスタットボルトの長さはあまり余裕が無いので，
５ｍｍスペーサーでもナットの噛み代は結構少なくこれがギリギリというところです．
スタッドボルトを長いのに交換すれば良いんですが，
それでも剪断力は大幅に増えるのでボルトの強度ＵＰが要求されます．
まぁでもビーあんは非力だし大人しくしか走らないんですけどね．

振動面ではフラッターやブレーキジャダーが出やすくなりますが，
ホイールバランスやブレーキのローター管理をちゃんとやっていれば問題ないでしょう．
問題出たらバランス取り直しとかローター交換するしかないですが．

操舵のジオメトリーとしては５ｍｍぐらいなら設計範囲内ということにしておきましょう．
というのも，ボクのビーあんが履く１６インチのアルミホイールのオフセットは５５ｍｍなんですが，
同じＦＦのインプレッサでも１５インチタイヤを履くモデルになるとオフセットは４８ｍｍになってるんですね．

このインプレッサはスバルとしては珍しく(笑)，
見た目を気にして細いタイヤを履くモデルではホイールを外出しして，
少しはツライチに近づけようという努力をしているんですよ．

で，オフセット５５ｍｍのホイールに５ｍｍのスペーサーを付けても
オフセット５０ｍｍと同じジオメトリになるので，これぐらいなら設計範囲内という意味になります．

実際には，５ｍｍでもそれなりに変わるわけですが，個人的には好みの方向になりました．
ホイールが外出しになるということは
タイヤ接地中心点と転舵軸との距離＝スクラブ半径が増える方向になるわけで，
一般的には直進からハンドルを切って行くときに車の動きが鈍くなり，
ハンドルの手応えは増える方向になります．
ハンドルちょっと切っただけでピクピクと車が動くのをヨシとする人には向かないですが，
車と対話しながらじわーとハンドル操作したい人にはこの方が良いんですよ．
ただ，スクラブ半径だけで決まるわけでもなくてロールセンターやロールステア，
コンプライアンスステアなど様々な特性によってバランスを取って
それぞれの車のキャラクターを作っているんですけどね．

さて，見た目はもう少し外出ししたい，でもネガもありそう，
それでも実際にやってみて確かめてみたい…，
色々な考えもありますが，どうしましょうかねぇ．