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続・続・半分づっこ

このシリーズもこれで最後にしましょう.
最初から3編も続けるつもりはなかったんですが,
「あっ,これも書いておくか」なんて思い出してしまうものでして…

外乱が入った場合です.
路面の外乱による場合は,
タイヤから力が入るのでまぁハンドル切ったときと同じような結果になります.
しかし,横風を受けたときは外乱はボディに直接作用するので,
今までとは別に考察しなくてはなりません.
 
空力というのはボディ外装の各部に加わる力の総称なわけですが,
それらの力の総和を代表してボディのある1点(=着力点)に
その力が加わるというように簡略化して考えます.
当然ながら,ボディの形が同じならその空力の加わる力の大きさも着力点の位置も
変わらないことになります.

ということは,その空力の着力点と車の重心の位置だけが問題となるということです.
巨大な背ビレをつけた車じゃないかぎり,
一般的に横風を受けたときの空力着力点は重心点より前にあるので,
重心位置が後ろにあるほど車を風下側へと向きを買える力(モーメント)は大きくなります.
 
要するに,フロントヘビーほど横風には強いのよ.
50:50なんかよりフロンヘビーの方が良いんですね.

ハイハイ,50:50が良いなんて理論的には全く根拠はないんですねぇ~~・
要するに,単なるイコン(=崇拝の対象とされるもの)なんですね.
ユーザーが崇拝するどうかなんですね.
 
それでも,皆さんは入信しますか?

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コメント

別に崇拝なんかしちゃいまへん

投稿: ギ | 2008-07-25 23:52

>ギ様

社内に居るんだな,何かにつけてそのメーカーを引き合いに出してくる輩が.

投稿: JET | 2008-07-26 00:43

で、JETさんは何対何がいいんでしょう?

投稿: yokopy | 2008-07-26 03:00

>yokopyさん

 ボクが言いたいのは,唯一絶対の神みたいな理想の重量配分は無いってこと,それが50:50という分かり易い数値になることはまず無いってことです.
 駆動方式,前後のタイヤ特性(サイズ),前後サスの特性,乗員着座位置と乗員数の想定範囲,荷室位置と荷物の質量想定範囲,路面μの想定範囲,路面勾配の想定範囲,車速の想定範囲…,こういう諸々によってベスト値は決まるということです.

 そして,一番大切なことは,一般市販の乗用車なんて色んな使用状況で使われるんだから,そんな細かな数値なんかに拘ったって大した意味が無いってことです.
 

投稿: JET | 2008-07-26 06:18

9:3:3:1 がいいです。

投稿: ギ | 2008-07-26 09:41

ですね。最後の2行に同意です。JETさんのような説明で、こういう車が出来ました!って、言うのもカタログ、宣伝的には一般ユーザーにはウケると思うのですが。

重量配分にこだわるメーカーって、僕の個人的な考えでは
社風というかエンジニア全てのベクトルが同じ方向を向いて
いるから出来ているし、実際に良いのかなと思っています。

JETさんの関わった車・・・評判良いですね~
JETさんのこう言った考えが全て生かされているのなら
納得です。ウチのはいつの時代も取っ掛かりは早いんですけど・・・ダメダメですねぇ~ラフ○スタ・・・乗ればそこそこなんすけどORZ

投稿: yokopy | 2008-07-26 17:54

>ギ様

解説お願いいたしま~す.

投稿: JET | 2008-07-27 21:34

>yokopyさん

>>・・・評判良いですね~

うーん,そうかな~.まぁ,そこそこというところでしょうかねぇ.
まぁ台所事情を考えれば,よく世に出せたなぁという感慨深いものはありますけど,それは内輪の事情ですからね.

投稿: JET | 2008-07-27 21:40

メンデルスゾーン交響曲第3番イ短調 作品56「メンデルの法則」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

投稿: ギ | 2008-07-28 20:56

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