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続・半分づっこ

いちおう,過渡領域の話もしておきますか.

ハンドル切ったときのヨー応答性の固有振動数 fn で見てみましょう.
fn が高いほど,素早いハンドル操作にも応答しかつ共振もしにくいので
安定性も高いと言えます.

 fn=(Kf+Kr)/(π・m・V・√Io)
            ×√(1+SF・V^2)

 ここで,Kf,Kr:前後輪のコーナリングパワー
      π:円周率 V:車速
      m:車両質量 Io:正規化ヨー慣性モーメント 
      SF:スタビリティファクター

正規化ヨー慣性モーメントって言うのは,こちらを参照してください.

この式から分かるのは,
・高速になるほど安定性は低くなる.
   (だから高速になるほど急ハンドルは厳禁ですね)
・タイヤのコーナリングパワーが高いほど安定性は高くなる.
・軽いほど,慣性モーメントが小さいほど安定性は高くなる.
・アンダーステアの車ほど安定性は高くなる.

で,既にお気づきの方も多いと思いますが,重量配分は関係ありませんよね.
半分づっこ神話,ここでも敗れたり. 

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