Vittelの件から,飲料水に興味が湧いていたので
たまたま立ち寄った本屋の目につく処に積んであった
「水はなんにも知らないよ」左巻健男著,ディスカヴァー携書 の新書を買って読んでみました.
アルカリイオンだのマイナスイオンだのの能書きは嘘とか,
硬水で下痢になる/硬水でミネラル補給なんてのもほとんど嘘とかも分かったし,
とりあえず本当に役にたちそうなのは浄水器
(アルカリだのイオンだのと謳っているのはやめた方がよい)だけというのも分かった.
でも,それは最後の第5章を読むだけでほぼ事足りることでした.
なにせこの本の題名「水はなんにも知らないよ」は「水は答えを知っている」とかいう本に対して
叛旗を翻す意図でつけられているのだ.その「水は答えを知っている」ってのは,
“ありがとう”と書いた紙を貼っておくと水は綺麗な結晶を作り,
“バカヤロウ”と書いた紙を貼っておくと水は結晶を作らない.
日本語じゃなくても英語でもなんでも同じらしい.
そして,“ありがとう”と書いた紙を貼って作られた水は人の健康を
回復させることができる.
てな内容らしいのです.
「水はなんにも知らないよ」というのはその嘘を科学的に説明するとともに,
この嘘が一般の人々や教育現場で教える側の人間にまでも真に受けられているとして,
何故こんな馬鹿げたことを信じる人が出てしまうのかも長々と解説している.
いやー驚きましたね.こんなことを信じる人にもビックリですが,
そんな人達相手に大真面目にやり合わなければならないとは.
そんな馬鹿はほっときゃいいのに.
くだらない章まで読まされたけど,「日本人は『科学リテラシー』が欠如している」ってのは納得だし,
使えるワードだなと思ったりして...
さしずめ,某社の某部署は『科学技術リテラシー』が欠如しているな.
ちなみに,“リテラシー”ってのは読み書き能力のことですが,
科学リテラシーは「身につけて欲しい科学を理解する力」って意味で使われ,
科学の基本概念と基本原理を理解し,科学的な思考方法を取ることができ,
科学の有効さと限界を知り,科学を個人的・社会的目的のために用いることができること
などを指しているそうです.
まっ,そんなことは置いといて,話を水に戻すと,とりあえず浄水器は良いらしいので,
今も使っている東レの蛇口取り付けタイプの他に
ブリタのポット型浄水器を買ってみました.
おいしくなったのかどうか,よー分からん.
というか,やっぱり硬水の方が美味いな.
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