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新書「エビと日本人」を読了

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岩波新書の「エビと日本人」村井吉敬著を読み終えました。
この本はこの時にタダで貰ってきた本の中の一冊です。
図書館かなにかで長年置かれていた本なのでしょうか、
1988年発行というそれなりに古い本になります。

はじめは古来からつまり狩猟採集が主体であった縄文時代からの
日本人とエビとの食生活での関わり方などについて
書かれている本なのかと思ったのですが、
そういう視点ではなく現代の日本人とエビとの関わり方
およびそれによってアジア諸国の人びととの関わり方について書かれています。

もっとも“現代”といってもそれはこの本が書かれた1980年代なわけですから
それからさらに30年以上も経った現在では
その実態もまた大きく変わっているのかもしれません。

1960年におけるエビの国内生産量は約61,600トンで
輸入量は約600トン、輸出量はごくわずかであったのに、
1986年では国内生産量は約50,000トンに対して
輸入量は約320,000トン(有頭計算)となったそうです。
つまり、四半世紀の間にエビの輸入量はうなぎ昇りに上昇し
日本のエビ消費の9割りかたが輸入されたものになったとのことです。

1986年当時では日本人の一人当たりのエビ消費量は3kgほどで
世界第二位の消費国であるアメリカ人の1,2kgに比べても
ダントツの世界一のエビ消費大国となっているとのことです。

昔(1960年)は高級食材とされたエビが
アジアなどからの低賃金労働によるエビの大量漁獲
そして大量輸入によって日本はエビ消費大国になっているわけです。

 

ボクがまだ幼かったころには確かに滅多にエビなんて食べなかったです。
たまに寿司、といっても親戚の集まりなどですし桶に入っている寿司など
食べられる時にはボクはイカが好きだったのですが、
姉はエビが好きだというのでしばしば交換したりして食べてました。
エビが嫌いだったわけではないのですが
単純にイカの食感の方が好きだっただけのことです。

でも、後で知ったことだったのですが
実は姉はエビそのものが好きというより
エビは高級品(高い)、イカは安いというのを知っていて
損得勘定でエビが好きといっていたらしいのでした(笑)

当時のエビの寿司なので生の甘エビやボタンエビではなく
すべて茹でた車エビだったでしょうが
それでも高級食材であったのは確かでしょうね。

今ではそれほど高級食材という意識はありませんが
それでも天ぷら蕎麦などでエビがあると嬉しいですしね。

 

この本では、エビを獲る、養殖、加工、販売、そして食べる人
それぞれの現場での取材をもとに
環境破壊やら賃金格差やら様々な問題を明るみにしています。

そういう点において、30年以上前に書かれた本ですが
それらの問題の本質は今現在もあまり変わっていないのではないかと思います。
変わってないどころかますます悪化し複雑化しているのかもしれません。
そして、それは何もエビだけに限らず、そして何も海産資源だけに限らず、
多くの食材、さらにもエネルギー資源や鉱物資源についても
その構図はあてはまるものがあるのかもしれないですね。

 

もっとも、エビに限らずそのような構図については具体的なことはさておき
ボクもある程度は薄々感じているというか
報道などで耳にすることもあったかと思うのですが、
それでも幾つか意外で驚くようなことも書いてありました。

それは、1980年当時では台湾がエビ(ブラックタイガー)の大規模養殖地となっていて
しかも稚エビからではなく産卵から多量の人工飼料・化学肥料・薬剤を投入して
養殖するそうで、その結果、日本のエビ輸入の一位になっていたとのことです。
そのことも想定外だったのですが、衝撃を受けたのは次の事です。

エビに卵をたくさん産ませるために眼(眼柄)を切断するのだそうです。
両眼で1回産卵させ、次に片眼を切断して産卵させ、
最期に残った眼を切断して産卵させるというものです。
こうすることでホルモンの関係からたくさん産卵するらしいのです。

どのみち養殖されたエビを食べてしまうわけで
ボクもそのうちの一人の人間なのですが、
なんかこう酷いというか惨いというか……

 

なんて書きながら、(冷凍)エビチリでも食べようかなと(爆)

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