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新潮新書「医者の逆説」を読了

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新潮新書の「医者の逆説」里見清一著を読みました。

帯に「私、失敗しないので…なんて医者は信用できない」
なんて書いてありますが、そんなこという医者なんて聞いたことないよな、、、
と思ったら、どうやらテレビドラマの一場面でのセリフらしいです。
テレビドラマなんてほぼ観ないしそれが現実と乖離していることくらい
誰だって知っていることなのでわざわざそれを出されてもねぇ
というのが正直な感想ですかね。

著者の里見氏(本名は國頭英夫)は医師であり医療研究者であり、
自らを異端者や毒舌家のように位置づけて書いてますけど
ボクの感覚からいうとそこまで過激なことはなにもなく
抑制の効いた至極まっとうなことを述べているだけに感じました。

もちろんだからと言ってこの本が面白くなかったというわけでもありませんが。

例えば、医療と金の問題についても、 (以下抜粋)

 実は医療者側も、「無駄な」末期医療に莫大なコストがかかるということは十分承知
している。巷間囁かれるように、金儲けのために進んでやるところも、ないではなかろ
うが、多くは渋々、「患者や家族のため」にやっているはずである。

                                   (抜粋おわり)

と、やんわりと金儲けのために進んでやっているところはあると書いているわけだが
それをことさら問題として取り上げているわけでもありません。
さすがにそれを暴露すると自分の立場が苦しくなるのでしょうし
それを言ったからといって日本の医療業界が変わるわけでもないでしょうしね。

それより、本書は医療業界のあれこれについて奥深く書かれている本かと思いきや、
思いの外に政治・経済・社会について著者のぼやきが書きつづられているような
そんな内容の本になってしまってますね。

いちおう、医療について書こうとしているのかも知れないのですが
その例えとしてや前置きとして政治・経済・社会のあれこれを引き合いに出して
脱線しているのかよく分かりませんが、
それらのボリュームがかなり多くなってしまっています。

 

まぁ、日本の“無駄な”延命医療は今後もなくなることも減ることもないし
高額治療薬は今後もどんどんと出てくるしで
日本の医療制度の財政破綻を回避するのは
相当に難しいということだけは理解できましたね。

まぁでもこのことは、冒頭に、スペインの画家ゴヤの
「我が子を喰らうサトゥルヌス」の絵の紹介で理解できますが。。。

その絵そのものは本書に載ってませんので調べてみましたが
やはりあまりにエグい絵なのでここにも直接掲載するのも憚られるので
ウィキペディのリンクだけ貼っておきます。

ボクには我が子はいませんので喰らうことも出来ませんが
せめて自分自身への無駄な延命医療によって
若い世代に負担を強いてしまうことがないようにしたいですね。
それまでに尊厳死の法整備を願いたいのですが。。。

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