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「フランス7つの謎」小田中直樹著を読了

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文春新書(文藝春秋)の「フランス7つの謎」 小田中 直樹 著を読みました。

ブックオフで中古で買ったもので
平成17年(2005年)発行ですからちょいと古いですかね。

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ボクは現役時代に幾度か出張でフランスを訪れる機会をいただきましたが、
最後に行ったのは1997年ともう20年以上前のことになりますから
それに比べれば随分と新しい情報とも言えますかね(笑)
それに、出張で数日間だけちょいと滞在しただけでは
フランスについて何も理解できてないのと同じですしね。

著者はフランス社会経済史を専攻する大学教授であり
フランスでの長期滞在経験もありますから
当然ながらフランスについては詳しい?

とは言え、この本では著者がフランス滞在中などに感じた
フランスについての素朴な疑問に対して
どうしてそのような思考や行動になるのかを
日本と対比させつつ歴史を遡って考えてみようという内容になっています。

ですから、これがその答えですとか
フランスとはかくかくしかじかであるとかの結論が書いてあるわけではなく、
むしろ、どうなんでしょう? 皆さんはどう思いますか?
みたいな内容になってます。

いちおう、「おわりに」にまとめ的に書いてありますところだけ引用しましょう。
(以下は引用です)

 第1の謎…なぜ政教分離をめぐって延々と議論が続くのか。答…政教分離の問題は
フランスの国民形成の原理そのものにかかわっているから。
 第2の謎…なぜいつでもどこでもストに出会うのか。答…「自分のことは自分でや
る」という伝統と「おたがいさま」という心性が存続してきたから。
 第3の謎…なぜ標識がバイリンガル表記なのか。答…旧体制期から続いてきた中央
集権化政策に対するゆりもどしが(ようやく)起こってきたから。
 第4の謎…なぜマクドナルドを「解体」すると拍手喝采されるのか。答…他者の経
済活動や所有権に介入することを認める風潮が残っているから。
 第5の謎…なぜアメリカを目の敵にするのか。答…最近になって立場が逆転したの
で、くやしいから。
 第6の謎…なぜ大学生がストライキをするのか。答…フランスは「ものすごく」学
歴主義の国だが、大学生はエリートではないから。
 第7の謎…なぜ美味しいフォーやクスクスが食べられるのか。答…インドシナやマ
グレブはかつてフランスの植民地であり、また独立後も人的な絆が残ってたから。

(引用終わり)

思わず膝を叩くようなものではないのですが
著者が疑問に思う目の付け所や
その考察の過程はなかなか面白いものがありました。

 

ボクはフランス車をかれこれもう25年以上乗り続けていますし
フランス車つながりで知り合った友人も多くいますから
フランスという国も興味がありますし好意的な感情もあります。

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そんなわけですから、以前にはこんな本も読んでいました。

左のは朝日新書の「フランスに学ぶ国家ブランド」平林 博 著。
右のは岩波新書の「フランス家族事情」浅野 素女(もとめ)著。

「フランスに学ぶ国家ブランド」は2008年発行とまだ10年前ですが
著者の平林氏は駐仏日本大使を務めてシラク、サルコジ大統領と
親交もあったことなどの経験からこの本を書いていますから、
その点ではその後にオランド、そしてマクロン大統領となった今とは
国家ブランドの在り方は大きく変わっていると思われますね。
フランスだけでなくEUやその周辺も大きく変わってきてますしね。

「フランスの家族事情」の方は1995年発行と結構古いです。
フランス在住のジャーナリストの著者が
様々な男女や子供に直接インタビューした情報から
フランスの家族事情を考えていくという内容です。
先進国の中では非常に高い出生率を維持しているフランスですが
20年前はどうだったのかが肌感覚で分かる本ですね。
今現在はどうなのかも興味がありますけどね。

また、フランスについての面白そうな本があれば読んでみたいです。

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