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「日本国憲法を改正できない8つの理由」を読了

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PHP文庫の「日本国憲法を改正できない8つの理由」 倉山 満著を読みました。

先ほどの衆院選で自公が圧勝して改憲発議もいよいよ現実味を帯びてきましたが、
そんな結果を受けてこの本を読んだのではなく選挙前には読み終えてましたし、
この本を買ったのはもっと前のことになるんですけどね。

そもそもこの本は2017年4月発行ではありますが、
2013年にイースト・プレスより発刊された「間違いだらけの憲法改正議論」の
文庫版化なので内容的には約4年前のものとなっています。

まず、これ読み終えてすっきりしないのはタイトルに“8つの理由”と書いてあるのに
どこを読んでも8つの理由が箇条書きされてないことです。

確かに、第一章から第八章までの構成になっているので
それぞれの章がひとつづつの理由に該当していると考えて
“8つの理由”と題したのかも知れませんが、
例えば「第一章 日本国憲法の何が問題か」「第八章 あるべき憲法」などは
これ自体が憲法改正できない具体的な理由のひとつとは言えない内容です。

元の「間違いだらけの憲法改正議論」の方が
はるかに的を得た射たタイトルだったのではないでしょうか。

とは言え、憲法改正というとすぐに第9条の自衛隊うんぬんの議論に終始しがちですが
この本では各章で、“天皇”、“人権”、“議会”、“内閣”、“司法”、“財政”について
現行憲法の問題点とあるべき憲法論を展開しています。
もちろん自民党(自公)改憲案などの問題点も解説してあります。
そういう意味ではきちんと改憲議論をするにはいい勉強になるかなと思います。

中でも「理想や道徳を(憲法の)条文に入れてはならない」ってのは
まさにその通りであるにも関わらず、
現行憲法でもちょいちょいその手の条文が見られるのは
戦後マッカーサーが書いたメモをもとに
GHQの素人スタッフが素案を作ったためでもあるのだが
日本人が加筆した部分にも残ってますし、
それよりも自民党改憲案なんかはもっと酷いんですね。

「家族は、互いに助け合わなければならない」なんて笑っちゃいますね。
こんなの憲法じゃないですよ、聖書かよって感じですな(苦笑)

「国民が良好な環境を享受することが…」なんかも妙な案ですが
これなんかは自民党が公明党が好む“環境権”を政治的取引きで加えた
なんてどうしようもない代物だったんですね。

だから、自公が共同して改憲発議をしてもろくな改憲案はできないというわけです。

 

もちろん著者は改憲派でも護憲派でもなくもしろ彼らを批判しているのですが、
それは“日本という国のあり方”の根本論議をまずしっかりすべきという立場ですね。
どうせ現行憲法だってデタラメな憲法解釈がまかり通ってなんとかやってるのだから
憲法改正なんてしなくても運用次第でなんでもやっていけるでしょ。
というようなことも述べています。

確かにその通りかもしれないです。
少なくとも安倍総理がいうように現状の実態と憲法が乖離しているから
憲法を実態に合わせようみたいな言い方は主従の関係が全く逆ですね。

まぁ、安倍総理はとにかく改憲が悲願というか改憲が目的化しているんでしょうから
だったらとりあえず誤植だけ直して改憲達成したことにしてもいいんじゃないですかね。
とも思っちゃいますな。

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コメント

>的を得たタイトルだったのではないでしょうか。

『的を射た』の誤用になってますヨ
もしくは『当たりを得た』、『当を得た』が正しいかと…

投稿: とおりすがり | 2017-10-30 08:17

>とおりすがり さん

ご指摘ありがとうございます。
確かに誤用してました。
訂正させていただきます。

投稿: JET | 2017-10-30 08:37

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