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小娘

昨年の東京モーターショーにてトヨタ車体から出展されていた
一人乗り超小型EVの「コムス・コンセプト」.
結構気になっていたんですよね.
色だけでくこのカッコウも展示のセンスも.

そして,Web上の情報だと今年の7月には
名前から“コンセプト”の文字が取れて「コムス(COMS)」となって発売されるとのこと.
ますます気になりまねぇ.

その情報によると,
・航続走行距離50km…大抵サバ読んでるけど,初代で懲りてるのでそこそこ信頼できる?
・充電時間は約5時間…急速充電器は使えない.ので,出先での電欠は厳しいね.
・1充電のコストは80円…1.5円/km程度という計算.ただし,深夜電力利用だよね.
・最高速度は60km/h…これは実力なのか,法律上のことなのか.たぶん実力かな.
・価格は60~100万円…うーん.
・原付4輪車(ミニカー)登録…国交省の新設「超小型車」とは別ってことになるね.
・車検,車庫証明,重量税,取得税不要…ファミリーバイク特約もOK?
・トランク無「P-COM」とトランク有「B-COM」の2種類…
  P-COMでも小さなカーゴスペースあり,B-COMは開放感が削がれてるかな.
・ドア無,ヘルメット不要…シートベルトあるけど法律上の義務はない?
まぁ,こんなところみたい.

こんなことを書いていると,
「また車輪増やすの?」ってな声が聞こえてきそうですが,
興味はあるけど買うってわけじゃないですよ.
理性で考えればこんなもの買えないですよ.
じゃぁ,その理性を超えるほどの物欲を刺激されるかどうかですね.

 
EVについては以前にも何度か触れてきましたが,
ボクの基本スタンスとしてはエコカーとしてEVの将来性を肯定はしてません.
かと言って,EVを否定しているわけでもなく,
乗りたい人は乗れば良いし,作りたい人が作れば良いって思ってます.

つまり,これからはEVだーとか,EVで時代の先取りだーとか,
逆にもうガソリン車なんて乗ってられなくなるんだろうなぁ(~_~)とか,
そんなことは全然思ってないわけで,
そういう論調なことを言う人(特に評論家とかいう人と,一部のEVユーザーの声)には
正直厭味の一言くらい言ってやりたくなりますけどね.

まぁ,鉛蓄電池→ニッケル水素→リチウムイオンと同じくらいの技術進化がまたおきて,
エネルギー密度が4倍(鉛→リチウムイオンで約4倍)になって,
バッテリーのコストが1/4(鉛→リチウムイオンで約10倍と逆行)になって,
寿命が2倍(現在は5年ほどと言われている)になれば話は別ですが.
ちなみに,今のリチウムイオンバッテリーでも
量産化が進めば安くなるってな話をする人がいますが,
量産化の進んだSANYO製のパソコン用バッテリーを数千本も使った
テスラロードスターのEVでさえバッテリーコストで270万円以上もするとか.
こんなもん幾ら大量生産したって半値にもならんでしょうし,
それはつまり製造設備投資が莫大なのではなく
原材料(コバルトなど)が高いってことなので,
大量生産した暁にはむしろ原材料不足から価格高騰を招きかねないですね.
なので,EVが主流になるためにはレアメタル,レアアースを使わない
超高エネルギー密度のバッテリーが必要ってことですね.

いくら地球温暖化(最近は怪しいという説も)や化石燃料の枯渇と言っても
化石燃料による発電に依存した昨今の日本の電力事情では
それほどの説得力はありませんよね.
もちろん全く意味がないとは言いませんよ,
エネルギーの多様化とか,深夜電力の活用とか,効率の良さとかあるしね.
ただ,それに対してバッテリーの弱点は以前として大きいということです.
少なくともガソリンの枯渇は免れてもコバルトの枯渇となったのでは
何も問題は解決されてないのですから.

あぁ,枯渇といっても完全になくなってしまうわけではなく,
その前に市場価格が高騰して困るわけで,
そこで新しいバランス点で落ち着くだけですけどね.

EVは航続距離の短さと充電時間の長さと低速走行時の効率の良さから
街中での近所の移動に最適とされています.
ただね,そういう人は年間走行距離はたいしたこと無いんですよ.
だから,幾らEVを普及させても地球温暖化にも化石燃料温存にも大した効果はないんです.
そもそも,近所の移動ぐらいだったら歩いたり自転車を使えば良いんですよ.
そうすれば発電も含めてもCO2排出も化石燃料の使用もゼロですから.
しかも健康に良い!
なので,EVに補助金出すより
自転車利用促進のための諸整備に税金使った方が良いんですけどね.
(当然,身体が弱い人にとってはEVでもガソリン車でも必要なのは理解できます)
また,街中だったら地域にも寄りますが公共交通機関も整備されてるでしょう.

一方,EVはガソリンスタンドが近くにないような田舎でも
家庭で充電できるから適している,という人もいます.
ただ,そんな田舎は大概は上り下りのきつい山間部です.
冬の冷え込みもきつい地域が多いです.
目的地までの距離も離れていることが多いです.
これでは怖くてEVは使えません.
燃料タンクが大きくて燃費の良いガソリン車(ディーゼル車)で
たまに満タンしに離れたスタンドまで行った方がはるかに便利です.

結局のところ,毎日ある決まった距離を走るというような通勤専用なら
EVとしての価値があるかも知れません.
もっとも,それで燃料代/電気代の元を取ろうと思ってもまず無理でしょうけどね.

結局の結局のところ,EVに乗るってのはエゴな世界なわけですよ.
そのエゴさが,
①EVの持っている独特の加速感や乗り味や静粛性を楽しむ.
②オレは環境に優しく最先端の乗り物に乗ってるんだぜ.
という内面から来るものなのか,外面(そとづら)から来るものなのか.
後者だと厭味にしか思えないし,低脳にしか見えないよね.

でもね,見た目のカッコ(スタイリング)が最重要と思っているボクは,
果たしてどっちなんだろう???
自分自身でも分からなくなるよなぁ.

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コメント

航続距離と充電時間(給油時間)がコンベ車と同じにならない限りは、個人的には選択肢にすら入りませんね。
週末長距離移動がメインなので・・・

火力発電メインの日本ではむしろEVのほうがco2排出量多いという話ですしね。
(HV車との比較。さすがにコンベ車よりは良いみたいです)

投稿: seri | 2012-06-14 21:40

>seriさん

そういう意味では,PHVはまぁひとつのあり方かもしれませんけどね.

投稿: JET | 2012-06-15 06:39

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