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流行語

社長が変わると社内の流行語も変わります.

前社長のときは “プレミアム・ブランド” と “走り” でした.
今の社長になって “お客様目線” と “環境” というのが流行ってます.
 
まぁ,おおかたのお客様目線ならば
“環境” じゃなくて “経済性” と言うべきなんだと思うんですが...
百歩譲っても “エコ” でしょうね.
既に矛盾しているわけです.
まぁ,それは言葉遊びに過ぎないとしても,“お客様目線”の方は曲者です.

お客様目線でカッコイイ・デザイン(スタイル)にしよう! 
と言うことで,クリニックをします.
社外の人を集めて大々的にやります.
それだけじゃなく,社内の人を集めてやります.
お偉いさんを集めてもやります.年中,クリニックやります.
 
確かに,クリニック自体は作り手の理論ではなく買い手の理論が働くわけで,
“お客様目線” につながるでしょう.
特に社外の人に対するクリニックは.
 
でも,結局は解釈次第でどうにでもなってしまうんですね.
色んなアンケートだってそうでしょ.
世論操作が可能なのと同じですね.

クリニック結果=お客様目線では…と言えば,
黄門様の印籠のように相手に有無を言わせず我を通すことができるんです.
一方で,クリニックの結果なので…と言えば,
クリニックに参加した不特定多数の人に責任を押し付けることができるわけ,
つまり責任を逃れることができるんです.
それでいて,クリニックの結果を捻じ曲げたって誰も分からないわけです.
ブラックボックスになってしまってますからね.
 
特にお偉いさんのクリニックなんて酷いもんです.
事前に一席ぶって結論めいたことを言ってからアンケート取ったり,
耳元で囁いたり,n=1の意見をさも大多数の意見のように結果をでっちあげたり…

何故,こんなことになっちゃうのか?

簡単なことです.自分の保身と出世しか考えていない人が
デザインの長に居座っているからです.
上手くいったときは自分の手柄にする,
そうでないときは責任逃れをする,
上司の言うことには右にならえ,
そして流行語を使ってるフリをする.
 
そう,フリをしているだけでいつも目を向けているのは
社内であり上司であり自分であって,“お客様目線” とは全く反対である.
このために凄く便利に使えるテクニックがクリニックなんですね.

ついでに,このクリニックや承認イベントばっかりの体制は
他にもいっぱい問題があって,
そのひとつは,デザイン作業がクリニックやイベントに追われて
まともに創造的な作業に費やす時間が極めて限られてしまうこと,
そしてそれとともに色んな人が言いたい放題言った意見が
断片的にデザイン修正に織り込まれまとまりの無い,
それでいてどこかで見たようなスタイリングになってしまうことです.
これじゃぁ,デザイナーは心身ともに疲弊してやる気を失ってしまうでしょうね.

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