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ff-1なわけ

ボクは往復70kmの通勤車として1970年製のスバル ff-1を使っています.
なんでそんなクルマを通勤に使っているのか? と疑問に思う人も多いことでしょう.

先ず,会社の関係上ある特定のメーカーのクルマ(ってことはスバルってことですが)
以外では通勤できないという大きな制約があります.
正確に言うと,通勤してはダメー!と決められているわけではなく,
通勤手当としてそれ相応の額が支給されなくなり,
毎月1万円強のガソリン代を自腹で払わなくてはならなくなります.
それと,歪んだ愛社精神を持つ人達の厭味にも耐えなければなりません.
まっ,後者は大して気にしませんが…
 
そんな限られた車種の中から選択しなければならないのですが,
その選択基準は第1に前に書いたようにそのクルマが「好き」であること,
これじゃないと次に進めません.
第2に自分の使い方にあっていること,この場合は通勤に適していることですね.
第3にプラスαの愉しみがあること,となります.

第1の「好き」なことは,詳しくは以前に書いたブログを読んで欲しいんですが,
作り手の思いに共感できるかどうかがポイントです.
とすると,現代のクルマはほとんど候補に挙がりません.
内情を知っているからということもあるのかも知れませんが,
やはりそれだけではないしょう.
ヴィヴィオの初期型,2代目レガシィのマイナーチェンジ前の普通のグレード,
さらに譲って前の型のサンバーの後期が掠るくらいでしょう.

第2の「使い方」にあっているかとなると,
ほぼ通勤だけに使うクルマとしては2代目レガシィはやや大き過ぎの感がありますし,
サンバーはせわしい感じで長距離通勤には不向きです.
もし,ボクが副業か趣味かで土建業まがいのこともやってて
それにも使うんならサンバーは魅力的ですし,
またアウトドアなんかでバリバリ使って遊ぶんなら
フォレスターという選択も出てくるかもしれません.
幸い「嫌い」までは行ってないのでね.

第3の「プラスα」となると,走りの愉しさかクルマ弄りの愉しさと言うことになるでしょう.
走りの愉しさって言っても,
毎日の通勤に106 Rallyeのようにギンギン走らせて愉しむってわけにはいかないし,
ましてや280PSとかの車でそんなことを追求したら免許が幾らあっても足りませんから,
そういう単純な走りじゃなくてもうちょっと趣味性の濃いところになるわけですが,
かと言って官能的なエンジンとか
とろけるような走り味とかオープンのような爽快感ってのは
昨今のスバル車には望むべくもないわけです.
そんななかでもヴィヴィオでのエコ運転ってのは結構な知的ゲームであり楽しめたのですが,
いかんせん何年もやっているとやり尽くした感が出てしまいます.

そんなわけで,現代の車,と言っても20年前まで含めた車でも候補に残るのは
ヴィヴィオと初代FFレックスだけです.
初代FFレックスは2台も買ったことがあるので飽きてます.
 
となるともっと旧いクルマも考えなくてはなりませんが,
それでも生き残るのは360,R2(無論,今のではありません),
1000~ff-1ぐらいしかありません.
このうち,2スト360ccのエンジンを積んだ360やR2は
さすがに現代の交通環境で毎日70km走らせるのは辛いものがあると思われますし,
可哀想とも言えます.想像だけですが.
 
おぉ,結局最後に残ったのはスバル1000~ff-1(1100~1300G)しかないじゃないか.
となってしまったわけです.つまり消去法です.

もちろん,スバル1000やff-1 1300Gは
ボクの尊敬する百瀬晋六さんの開発思想が色濃く反映されたクルマであることは間違いなく,
例えそのことを知らなくても
クルマ全体にも細部にもその思いが反映されていることは分かります.
 
ちなみに,ボクはあまり人を尊敬するなんてことは言いませんし,
安易に他人の全てを受け入れるような(素振りを示す)人は軽蔑しますが,
それでも百瀬さんと中村良夫さん
(中島飛行機→ホンダ,F1で有名ですがそれはどうでも良いことです)
の二人だけが日本人の自動車技術者としてボクが尊敬する方です.
 
また,小学生の時にも家にあったので懐かしさのあまり目を細めてしまうという
オヤジ趣味も入ってますし,
旧車のクルマ弄りゴッコをやってみようというヲタク趣味も入っていますし,
スバルのルーツを肌で感じておきたいという職業病も入ってます.
それらは事実だし,それが前述のプラスαの愉しさでもあるわけですね.
 
だから,消去法だけで積極的な理由が何もないわけではありません.

一方,35年以上も前のクルマが現代の交通環境の中で使えるのか,
往復70kmを毎日使ってクルマの消耗は激しくないのか,
故障して立ち往生しないのか,故障したとき直せるのか? 
など多くの問題があるのも事実です.
当然,人によってはエアコンの無いクルマなんて信じられないでしょうし,
パワステやパワーウィンドゥが無いなんて想像すらできないでしょう.
道端でキャブ調整や点火時期調整をするなんてバカらしいことでしょう.
でも,この程度ならボクは平気なのでマイナス要因にはならないわけです.
 
幸い,ボクの通勤ルートはさほど酷い渋滞もなく淡々と走ることができるので,
クルマにも人にも負担は少なく,消耗や故障や快適性という面ではかなり有利です.
前の通勤車のヴィヴィオでのエコ運転を通じて
その辺りの負担の少なさに運転技術も含めて自信がでてきたということも支えになってます.
それでも,いざとなれば同じ通勤ルートを通る同僚は沢山いるから
なんとかしてもらえるだろうとか,
スバル車じゃないけど別のクルマもあるしとか(それもまた喜)の
甘い考えがあるのも否定しないし,
最後は大雑把なO型特有の「まぁなんとかなるだろ」的なノリもあるわけです.

そんなこんなで,スバル1000~ff-1を探し始め,
やっと辿り着いてff-1 1300Gを手に入れて通勤で使うようになったわけで,
いろいろトラブルやらで苦労もありますが,
往復2時間の通勤時間も愉しめ,
さらにクルマを通じての新しい人との出逢いや新しい発見もあり,
これはボクにって正解だったと感じてます.

でも,
2月から勤務地が変わって通勤距離が片道7kmぐらいになって,
自転車や電車という選択肢も出てきてしまいました.さぁ,どうしようか?
当面,ff-1を手放す気は全くないけどね.

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